poison

ピエロ

へらっ、と僕は笑う
今日も1日が始まった。
僕のシゴトは人を笑わせること。

へらっ、と僕は笑う。
人を笑わせるにはまず自分の笑顔から。
鏡に映る僕はいつも通り。
うん。いい笑顔だ。

へらっ、と僕は笑う。
そうだ、ここで転んでみよう。
ここでちょっと戯けた仕草をして。
あ、今は落ち込んだ感じで。
うん。狙いどうりだ。
皆が笑ってる
僕を指差して笑ってる。

へらっ、と僕は笑う。
僕に言葉は必要ない。
必要ない?違う。
許されない。

へらっ、と僕は笑う。
さあ今日も1日頑張った。
化粧を落とそう。
あれ?なかなか落ちない。

へらっ、と僕は笑う。
鏡に映ったのは知らない人。
アナタは、誰?
鏡の中の彼は、へらっ、と笑う。

あぁ、僕は

ヒーロー

「はーい。先週のテスト返すぞー」
教室に入ってくるなり先生が声を上げる。それに釣られるかのようにあちらこちらでえー、とからなーい、とか声が上がる。
「俺も頑張って採点したんだからきちんと受け取れー。今回も0点のやついたぞ。お前らしっかり勉強しろー。」
先生のテストが難しすぎるんだよ、とか俺0点の自信あるーとか声が上がる。一際大きな声で最高点は?と問う声が上がる。

poison

poison

初投稿です。いまいちよくわかってない。 お話も増えるかもしれないし、増えないかもしれない。 短編集にしようかな、と思ってます。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-10-03

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