カオスな奴らと三日月荘。【バカばっか!】編
お待たせしました!
三日月荘の第二回ですよ〜
今回もどうぞ、楽しんでいってください!
部屋に戻った後のお話
宮根の話が終わった後。
麗奈を含め、7人はそれぞれ部屋に行く。
麗奈は自分の部屋である、201号室の目の前に着くと
周りを見てみた。
202号室の前には来伊、204号室の前は琅夜、205号室の前には草平
と二階勢の一年が全員部屋に入るところだった。
来伊は真っ先に部屋に入った。
ぱっと見荷物も少なかったので
おそらくこれから物を買うのだろうと考えた。
琅夜は、荷物もリュック一つだけという軽装だったから同じことなのだろうと考えた。
だが草平だけ荷物が多め、家具やらなんやらを後で買うわけではなさそうだ。
寮には元から冷蔵庫や、クーラー、洗濯機なども付いているので
あの荷物に何が入っているのかわからない。
そんなことは置いといて、麗奈も自分も部屋に入った。
驚くことに部屋は意外に広い。
おまけにお風呂、トイレ、ベランダ付きだ。
麗奈「(ほぇ〜、こんなに広いんだね、さすが都会)」
時間はまだ午後3時。
麗奈はとりあえず持っていた荷物を端っこに置いておき
ぼーっと何をしようか考え
ここら辺を回ってみようと出かけようとした時に
ドアのチャイムが鳴る。
麗奈「ハーイ」
ドアを開けるとそこには琅夜がいた。
真っ赤な髪と瞳は相変わらずだ。
琅夜「ご挨拶に参りました〜、如月ですよ〜」
麗奈「あ、どうも。ご丁寧にありがとうございます。三ケ月です。よろしくお願いします」
琅夜「そんなカクカクしなくていいからw」
麗奈「あ、うん。えっと、じゃあ琅夜くん?」
琅夜「おうよ。それとこれ、これからもよろしくってことで作っておいたやつ。味は保証するから安心して食べてくれよな〜」
琅夜が小さな箱を取り出すとそれを麗奈に差し出す。
さっき「食べて」って言ったから、食べ物なのだろう。
開けてみると、マカロンや、チョコ菓子に小さなエクレアが入っていた。
麗奈「うおっ!何これすごい!全部琅夜くんが作ったの!?」
琅夜「そうだよ〜、昨日の夜に作っておいたから出来立てじゃないけど我慢してくれよな〜」
麗奈「すごい…今度おかし作り教えてよ!」
とは言ったが本心は
麗奈「(なんでこんなにDQNみたいなのに女子力クッソ高いんだよコンチクショウ)」
と思っているのが現実
琅夜「お袋がさ、パティシエでさ、小さい頃から手伝ってたらいつの間にかできるようになってたっていうのがオチさ」
麗奈「にしても極めすぎてしょ!」
琅夜「なかなかいいツッコミだな、これからも続けなさいw」
麗奈「なんで最後命令調なんだよ!」
来伊「うるさいなぁ、いろいろ準備してたのに迷惑だぞ。静かにしろ」
麗奈「す、すいません(なんで私が怒られているんだろう)」
琅夜「うるさいのはそっちだろ。チビ」
来伊「あ゛?(威圧)」
琅夜「あ゛?(威圧)」
麗奈「あ、あのぉ〜?」
来伊「おう、てめぇ表出ろや。」
琅夜「喧嘩売ってるつもりなの〜?にしては全然怖くないな〜なんでだろうね〜?あw小さいからかwwww」
来伊「よし⭕️す」
琅夜「⭕️せれるもんならやってみな?」
麗奈「あの〜、ちょっと〜」
???「落ち着け」
琅夜「ギョウザッ」
と冷静沈着な声で琅夜の肩にかかと落としを繰り出したのは草平である。
草平「他の人の迷惑になってるだろうが、喧嘩は他の場所でやれ」
琅夜「痛った!肩亜脱臼した!肩亜脱臼した!」
草平「してないだろ」
琅夜「バレたか」
と言って首はね飛びで立ち上がる琅夜
来伊「器用だな。バカで器用とか宝の持ち腐れだろ」
琅夜「僕ちん天才なんで」
来伊「寝言は寝て言え」
琅夜「んなことはどうだっていいんだよ、この引きこもり女」
来伊「誰が引きこもりじゃあ!?」
琅夜「お前しかいないだろ」
来伊「証拠は!?ねぇだろ!」
など言い合ってる隣で草平が
草平「ああ、言っちゃったよ」
麗奈「あのアレ本当なんですか?」
草平「そうだよ。恐ろしいことに琅は雰囲気や、相手の目を見ただけで。ある程度の心理を読み取れるんだ」
麗奈「どこで学んだんですか、そんなこと」
草平「あいつの過去だろう。トラウマとも言えるがな」
と話してから琅夜の方を見ると
下克上を果たそうとする農民のような来伊と
下克上を止めようとせず堂々は正面から潰す主義の大名のような琅夜
草平「…ほっとけ」
麗奈「あ、うん…」
琅夜「とりあえず外でもぶらつこうぜ、草〜」
草平「唐突だな」
麗奈「あ、私も行く〜」
来伊「あ、なに?みんな行くの?じゃあ俺も行く」
里樹「じゃあ僕らが案内するよ」
琅夜「おう、里樹と…だれだっけ?」
修也「修也だよ!」
琅夜「わりぃわりぃwwアイス奢ってやるからカッカすんなってw」
修也「許す」
琅夜「計画通り」
麗奈「ゲスだ」
草平「相手アホかな」
里樹「言っちゃダメ」
来伊「なんだこれ」
〜一方遠くから眺めていたこの人〜
将也「(みんな楽しそうだな〜)」
街中で出会ったお転婆姫と色恋沙汰。
なんやかんやで街をぶらついてると
猫にエサ付けをしている人がいる
緑髪の例の"奴"だ。
茜音「わー来伊ちゃんだー♪何してるのー?」
自慢の胸を揺らしながら来伊に飛びつく。
まるで、犬のように。
来伊「え?あ、街をぶらついてる」
茜音「じゃー私もついてくー♪」
来伊「えぇ…?」
琅夜・草平「キャラを安定させろ」
ハモったのちに二人は顔を合わせ
琅夜・草平「えぇ
…?」
麗奈・里樹・修也「仲良しかッ!」
またハモり、そして
麗奈・里樹・修也「えぇ…?」
そして遠くで
将也「えぇ…?」
全員が顔を合わせていると
琅夜がビクッと震え
後ろに振り返り走り出した。
そして、琅夜が走った方向から
悲鳴と「バキィッ」という音。
全員、何があったという顔で呆然としていると
将也が飛び出してくる。
将也「みなさーん!大変ですよ!琅君が!」
麗奈「何があったんですか!?」
琅夜「どうもこうもねぇよ。将也さんのストーカー野郎だ」
麗奈「は?」
来伊「は?」
草平「…」
里樹「…」
修也「この猫かわいいね」
茜音「でしょでしょー?この子今日から私の部屋で飼うんだー♪」
修也「ペットOKだっけ?」
草平「一応、OKらしいぞ」
修也「なら俺もなんか飼おうかなー?」
茜音「修也君はハムスターで安定」
来伊「おいそこの馬鹿ども、一旦黙れ」
茜音・修也「はい。」
麗奈「ストーカーってどういうことなんですか?」
琅夜「こいつだよ」
琅夜が差し出したのは同じくらいの年齢の少女だった。
銀髪に、麗奈と同じくらいの身長。服装は源王高等学校の制服だった。
胸のリボンが赤色だったので同級生と判断した。
来伊「って蜜柑!」
琅夜「知り合いかよ」
来伊「中学から同級生だけど」
麗奈「状況説明くださいよ。そーさん」
草平「そーさん!?」
麗奈「ダメですか?」
草平「…別にいいよ」
麗奈「やったね♪」
蜜柑「……あのぉ…」
琅夜「…来伊、説明しろ。なんでこいつがストーキングしてんだ」
来伊「知らんけど、理由なら幾つか思いつく」
麗奈「ちなみに幾つですか?」
来伊「ひとつ」
麗奈「いくつかじゃないですか」
来伊「確かに」
琅夜「ヘッ」
来伊「テメェ…」
草平「で、どういう理由だよ」
来伊「この子…『早乙女 蜜柑(サオトメ ミカン)』は恋愛体質なの…」
麗奈・草平「(オブラートに包んでる)」
琅夜「つまりはク⭕️ビ⭕️チだな」
草平・麗奈「言いやがった!容赦ねぇ!」
琅夜「いちいちオブラートに包むのめんどくさいんだよ。なんならビブラートに包んでやろうか?ようするにク❌ビ❌チ↑↓↑↓↑↓〜〜〜」
草平「やめろ!こんな真っ昼間に外でそんなことを叫ぶな!」
来伊「…ちなみに琅夜だっけ?イヌとネコとカンガルーどれが好き?」
琅夜「犬だけど?」
来伊「じゃあお前今日から犬な」
琅夜「飼い主か!この引きこもりドSが!」
来伊「ハァ!?誰がドSじゃこのクソイヌゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
来伊はドロップキックをお見舞いする。
琅夜は動かずにそれを受け、後ろに吹っ飛んだ。
それを追いかける来伊。
草平「俺は将也さん連れて、あいつら追ってくる」
将也「よろしく頼みます!」
麗奈「で、どうして、ストーキングなんてしたの?」
蜜柑「…………」
麗奈「まぁ話したくないよね。じゃあコンビニにでも行こうか」
麗奈は蜜柑の手をとりコンビニに向かう。
麗奈「ジュースでも買おうかねー?」
蜜柑「………」
麗奈はジュースを適当に2本とり買った。
麗奈「ほれ。飲みなさいな。」
蜜柑「ありがとう…ございます?」
麗奈「疑問符を消しなさい。それと同級生だからタメでいいよ〜」
蜜柑「じ、じゃあ麗奈…ちゃん?」
麗奈「よろしい。で、なんでストーキングなんてしたの?」
蜜柑「ちっ違うんです!」
麗奈「じゃあなんで?」
蜜柑「実はこれを届けようと思って…」
蜜柑は和夜理 将也と書いてある生徒手帳を差し出した。
麗奈「…盗んだ!?」
蜜柑「違うってば!拾ったから届けようと思ったけど、追いかけて追いかけてたら、渡すタイミングわからなくなっちゃって…」
麗奈「(…ん?今の話だとタイミングを逃す理由が見つからないてことは)」
とこの時、麗奈の携帯のNINEのメッセージが入る
琅夜からだった
琅夜『その女、将也さんに惚れてるぞ。なんとかしろよ』
麗奈「なんでこの人ここの状況分かってんの!?」
琅夜『パパラッターを用意しておいた。半径25m以内ならどこからでも情報を手に入れられる凄腕のな』
麗奈「声まで聞こえてんのかよ!」
琅夜「もっちろーん☆」
麗奈「ホンモノが出てきた!」
琅夜「ドSを封印するのに時間がかかったからの」
麗奈「何をしたんですか…」
琅夜「☆内☆緒☆」
〜ドSサイド〜
来伊「ハナセェェェェェェェェ!!!!!!!」
将也「落ち着いてください来伊ちゃん!!」
茜音「来伊ちゃん!ヒッヒッフーヒッヒッフー!」
来伊「出産してねぇよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
〜犬サイドに戻る〜
里樹「ろーくぅぅんー」
修也「足早すぎだよー」
琅夜「HAHAHAHAHAHAHA」
麗奈・蜜柑「(なんだろう…この人のペースに持って行かれる)」
琅夜「で!蜜柑は将也さんに惚れているだろ。ならば当たって砕けてこい!」
琅夜は蜜柑をどこかに連れて行こうとするが本人は嫌がる。
すると琅夜は携帯を取り出し、どこかに電話をかける
琅夜「こちら琅夜。ドSを解放せよ」
電話『了解だボス』
15秒後
来伊「いぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!」
琅夜「静まれドS!」
琅夜は蜜柑の襟元を掴み、来伊の前に差し出す
麗奈「何やってるんですか!?蜜柑ちゃんが!!!」
その後爆発音が響き
煙の中から琅夜、来伊、蜜柑の三人が姿を現しました。
琅夜「こんだけ度胸があるなら、告白くらい余裕じゃねぇか…なぁ?ドS」
来伊「ドSって呼ぶな。こっちの方が心臓に悪い」
蜜柑「最初から全部わかってたの?」
琅夜「裏の策士は俺さ。ちょうどもう夕暮れだ。将也さんは呼び出しといた」
来伊「行ってこいよ」
蜜柑「うん…行ってくる!!!!」
蜜柑は駆け出していく。
琅夜「俺らは次のステップに行こうぜ」
麗奈「場所わかるんですか?」
来伊「大丈夫。将也さんの場所にあの子は行くから」
麗奈「どうやって?」
来伊「匂い」
麗奈「」
琅夜「まぁ、行くぞ。将也さんは既に待機させてる」
そう言って、里樹、修也、麗奈、来伊、琅夜は駆け出していく
色恋は常に危険が伴う。
コンビニの事件から30分経って
やっと蜜柑は将也さんの元にたどり着いた。
琅夜「やっとかよ(小声)」
麗奈「やっと(小声)」
来伊「スヤァ…(眠)」
修也「茜音ちゃん、飴食べる?(小声)」
茜音「食べる(小声)」
里樹「おっ、始まったぞ(小声)」
琅夜「爽、準備オッケーか?」
爽平「ああ、いつでもオッケーだ」
琅夜「で、誰だそいつらは」
爽平の隣に三人、男がいる。
冬馬「『奈津始 冬馬(ナツハジメ トウマ)』ですー。昨日遅れて到着したんで会議には参加してねぇっす」
自由奔放な雰囲気を放つ黒髪の人物。
綾人「『鴉峯 綾人(カラスネ アヤト)』ですよ」
メガネの野郎で、身長は中の下あたり。
霧蘭「『夢見 霧蘭(ユメミ ムラン)』でごわす」
銀髪の色白、身長中の中、意外と普通。
琅夜「そうか、俺は如月琅夜だ。って始まるぞ」
琅夜が前を見ると、蜜柑が将也さんと向かい合って
何かを言いたそうにしてる。
蜜柑「あ、あの、将也さん。まずこれ…」
と将也の生徒手帳を差し出す
将也「あ、拾ってくれてたんですね。ありがとうございます」
蜜柑「あ、あの、将也さん…」
将也「どうしました?」
蜜柑「あの、その」
???「おい蜜柑。そんなナヨナヨした野郎になにしてんだ。とっとと俺のものになっちまえよ」
琅夜「やっぱりきたか」
来伊「あの野郎は誰だ」
琅夜「パパラッターの情報によると三年の不良の後藤だ」
来伊「ぶっ潰す」
爽平「落ち着け。今いっても意味がないじっくり好機を待つんだ」
霧蘭「楽しそう」
茜音「おいしい」
綾人「おい静かにしろ」
蜜柑「い、いや!」
後藤「ふん、すぐに俺のものになりたくなるさ、このもやしをぶっ潰したらな!」
後藤は将也さんを殴ろうとするが、将也さんはそれをかわす。
将也「危ないじゃないですか!怪我したらどうするんですか!」
後藤「うるせぇ!怪我させるためにやってんd」
言いかけた後藤の顔面に、来伊の膝蹴りが炸裂した。
下っ端A「兄貴!」
下っ端B「テメェ!なにしやがる!」
来伊「あ゛?」
後藤「て、てめぇなにもんd」
今度は琅夜が後藤の腹にパンチ。効果は抜群だ。
下っ端A「あ、あにk」
下っ端Aは爽平の回し蹴りをくらって吹き飛ぶ。
下っ端B「てめえ!」
下っ端Bは爽平を狙おうとしたが、霧蘭がそれをさせないと言わんばかりに立ちはだかる
霧蘭「お前の相手は僕だよ」
霧蘭は構える。
琅夜「将也さん!蜜柑を連れて逃げて!」
将也「ハイ!蜜柑ちゃんこっち!」
蜜柑「は、はい!」
琅夜「さて、時間がないんだ。とっとと終わらせるぜ?」
後藤「お前!まさか!でn」
琅夜が後藤の肋骨に蹴りを入れる。
琅夜「その話は二度と口に出すなよ?二度と口を聞けなくなるからな」
後藤「てめぇ!」
後藤は琅夜を捉えようとするが、その拳は空を切ることになった。
琅夜が後藤の拳を受け流したからだ。
琅夜「さぁ止めと行こうか。爽平!」
爽平「へいへい」
爽平は琅夜のところに走っていき、琅夜の手を掴むと後藤に向かって投げつけた
爽平「行って来い」
琅夜は一度後藤を通り過ぎ、反転して、後藤の首に腕を引っ掛けラリアット状態になったところを止めで
爽平もラリアットをする。通称:ダブルラリアットクロスと呼ばれる秘技である(大嘘)
霧蘭「なにあれ…」
下っ端B「よそ見してんじゃねぇ!」
殴りかかろうとするが霧蘭はそれを掴んで投げ飛ばす。
霧蘭「よそ見?残念ながらこれは油断ではなく、余裕というものだ(ドヤ顔)」
来伊は下っ端をすでに倒して、お茶を飲んでた。
来伊「あ、終わった?」
茜音「ラーメンおいしい」
修也「美味しそう。」
里樹「実況すればよかった」
冬馬「スヤァ」
綾人「帰ろうよー」
琅夜「後はあいつ次第だ」
来伊「だな」
〜蜜柑サイド〜
将也「はぁ…はぁ…ここまで逃げれば大丈夫でしょう…蜜柑ちゃん、大丈夫ですか?」
蜜柑「はい…おかげさまでなんとか…」
沈黙が流れた後に、蜜柑は口を開いた。
蜜柑「あ、あの…将也さん」
将也「はい?」
蜜柑「じ、実は…前から好きでした!付き合ってください!」
蜜柑は深く頭を下げ、右手を差し出す。
これには流石に将也も驚いて、しばらく困ったように笑っていたが
口を開いた。
将也「顔をあげてください。蜜柑ちゃん。きみは可愛いし、いい子だよ。でも僕はそうじゃない。僕がもっといい子だったら迷わずOKしてたと思う…でも今の僕じゃダメなんだよ。きみにはふさわしくない」
蜜柑「でも…私は将也さんが!」
と言いかけてるところは将也は人差し指を蜜柑の口に当て止める。
将也「僕はまだ完璧じゃない。いつか僕がきみにふさわしくなった時に僕から告白するよ。それまでは待ってて」
蜜柑は今の一言で完全に墜ちてしまいました。
そして、二人はそのまま家に帰りました。
〜後日談〜
将也「恥ずかしかった…」
琅夜「よく頑張りましたよ…将也さんも…」
爽平「お前が将也さんにアレをさせたのか」
琅夜「さぁ?どうでしょう?」
爽平「…ゲス野郎め」
琅夜「お前もだろ?」
将也「もうお婿にいけない…」
部活選ぶのって結構迷うよね。
前回の色恋騒動より
すでに二週間たった。
蜜柑は恋愛体質が改善され
琅夜はクラスの人気者。
爽平はクラス委員。
霧蘭は運動神経抜群で、体育祭での活躍が期待されている。
麗奈は以前、琅夜に教えてもらった料理テクで、生徒も教師も悶絶させている。
ここまでは1-3だ。
1-2組には、来伊、里樹、茜音がいる。
茜音以外は普通にグループに入って普通に過ごしてる。
茜音は一部の女子からは嫌われているが
男子にはクラスという枠を超えて学年全体から支持されている。
冬馬、綾人、は1-6だ。
基本、いろんな奴ら囲まれている。
多分、コントでもやってるのであろう。
今回は三日月メンバーの多い、1-3を主に出していく。
1-3では琅夜、霧蘭、爽平を部活に取り入れたいがために三年や二年が教室の前に来て
三人を入部させようと、必死だ。
担任の琴音先生によると部活の最終決定は来週の金曜日。
それまでに一年はいろんな部活に体験入部をするということになっている。
当然、この三人を求める先輩の気持ちをわからなくはない。
霧蘭は、卓球で中高生全国大会を中二で優勝した実力者。
爽平は、陸上で全国の猛者たちを退け大会で一位になり、最速記録も塗り替えた男だ。
琅夜は、これと言った専門はないが、サッカー、野球、バレー、水泳、ボクシング、いろいろな分野での活躍が目立つ。
音楽室を貸してもらって、作曲をした時は吹奏楽部から目をつけられ、かなりの数の部活から目をつけられている。
琅夜「れなっちー」
麗奈「どうしたの?ろーくん」
琅夜「れなっちは部活どうすんの?」
蜜柑「私も気になる!」
蜜柑はひょい琅夜の背中から顔を出す。
琅夜「ちょ上に乗るな」
蜜柑「いいじゃんいいじゃん♪」
琅夜「で、れなっちどうすんの?」
麗奈「私は…演劇部に興味があるかな…」
琅夜「じゃあ見に行くか」
麗奈「え?」
琅夜「一緒に観に行こうぜって誘ってんだよ。言わせんな恥ずかしい(棒)」
麗奈「いいけど」
琅夜「よっしゃ、じゃあ爽平呼んでくるー」
爽平「話はもう聞いてたわ」
琅夜「さすがアサシン」
爽平「誰がアサシンだ」
霧蘭「ぼくちんも見に行くよー」
琅夜「三日月四人組が揃っちゃったなぁ」
蜜柑「私もいるよー」
カクカクして、麗奈→琅夜→蜜柑→爽平→霧蘭のみたい部活の順で回ることになった。
まず麗奈の演劇部から。
麗奈「みんな演技うまいなぁ…私じゃあ無理かなぁ
…」
琅夜「れなっちれなっち、バスガス爆発って三回言ってみ」
麗奈「バスガス爆発バスガス爆発バスガス爆発」
琅夜「かまずに言えたからOK」
麗奈「じゃあ私は演劇部にするよー」
爽平・霧蘭「(そんなのでいいのか…)」
次は琅夜だが、ダンス部を見学しに来てた。
ダンス部員A「ねぇ、あの赤髪の子さ、噂になってる琅夜くんじゃないの?」
ダンス部員B「あれ、本人じゃねぇか?」
ダンス部員C「もしかして、ダンス部に入部するのかな?」
ダンス部員D「そうだといいんだけど、なんせボクサーだからボクシング部にでもいくと思うぜ?」
ダンス部員A「夢のないことを言うねー」
麗奈「琅夜くん、ダンス部に興味あったんだね」
琅夜「ん?まぁね〜」
霧蘭「でも、あっちが踊らないと見学の意味なくない?」
爽平「…そういうのは口に出さないのが一番だぞ」
霧蘭「だって、ほんとじゃーん?」
蜜柑「私は踊って欲しいな〜?琅夜くんも、そうでしょ?」
琅夜「だからなんで背中に乗ってるんだよ…まぁ踊らなきゃ部活の様子わかんないしな」
蜜柑「でしょー?ねぇねぇ!踊って踊って〜」
といったときにすでに部員たちは踊り出していた。
琅夜「…決めた。俺、ダンス部に入る」
爽平「意外だな、帰宅部を選ぶと思ってたんだがな」
霧蘭「帰宅部だったの?」
琅夜「そだよ」
麗奈「(意外)」
蜜柑「じゃあ次は私のみたい部活〜」
琅夜「その前に降りろ」
蜜柑「やーだー」
琅夜「…」
蜜柑の見たかった部活は美術部。
蜜柑「静かだねぇ」
琅夜「もう降りろっていうのめんどくさくなってきた」
麗奈「雰囲気がおしゃれだね〜」
爽平「静かすぎて気が狂いそうだ」
霧蘭「あら?そーへーって運動しないとダメ系なの?」
爽平「そうだよ」
霧蘭「否定しないんだね」
ぐるりぐるりと見て回っていると
教師がいなくなっていることに気づいた。
麗奈「あれ?先生いなくなってる?」
爽平「あれが原因だ」
と琅夜と蜜柑を指差す。
なんと琅夜が絵描きのアドバイスをしていた。
琅夜「だから、目をもうちょい大きくして、下にズラすといい感じになるぜ」
蜜柑「あと、ポーズが楽しそうだから背景も楽しそうな感じにするといいと思う〜」
美術部員A「あ、アドバイスありがとうございます!」
琅夜「いいっていいって」
蜜柑「次の部活みにいこー?」
麗奈「そうしますか」
霧蘭「爽平は何部なの?」
爽平「陸上部だ」
霧蘭「陸上一筋で行くの?」
爽平「時と場合によるな」
琅夜「適当スギィ」
陸上部に行って見たのものの楽しんだのは草だけだったんでパス。
霧蘭「あ、俺はもう決まってるからいいよー」
琅夜「何部にすんのさ?」
霧蘭「今回は俺は帰宅部にするよ」
蜜柑「そうかい」
爽平「(ツッコムの疲れてきた)」
麗奈「もう、帰りましょうかね」
琅夜・爽平・霧蘭「せやな」
琅夜・爽平・霧蘭「えっ?」
麗奈「落ち着け」
そして、彼らは帰って行った。
その後あんな事件が起こるとも知らずに。
女教皇の逆位置。
事件は起きていた。
麗奈たちはまだ知らなかった。
三日月荘の管理人
宮根雪が『昏睡状態』に陥ってるということに
第一発見者は冬馬だ。
冬馬によると
『見つけた時は管理人室にいて、頭から大量の血を流して、倒れていた』らしい。
医者によると「なんとか一命は取り止めたが、昏睡状態で目覚める可能性はかなり低い』
三日月荘の住人らは宮根の病室にいた。
三日月組「………………………」
沈黙が続く中、何人かは既に考え出していた。
琅夜「(冬馬はアホではあるが、観察眼だけは超人だらけの三日月荘の誰よりもいい)」
将也「(ここは冬馬くんの力を借りるのも悪くはないけど、もしもこれが殺人未遂なら)」
来伊「(冬馬が狙われる可能性がかなり高くなる)」
綾人「(なら、冬馬を鍛えるか、護衛をつけるか…)」
琅・将・来・綾「自分の身は自分で守れ!」
琅・将・来・綾「ん…?デジャブだなぁ」
爽平「なんだ、お前ら…」
琅夜「んなことはどうでもいい。冬馬!お前、殺害現場の状況を覚えているか!?」
冬馬「え?ああ…まぁ…一応…」
琅夜「さすがだ。現場の状況を詳しく教えてくれ」
冬馬「管理人室で、奥の部屋に宮根さんが倒れてた。宮根さんの近くには凶器と思われる…」
ここで冬馬の言葉が途切れる
琅夜「どした」
冬馬「いや、凶器が……」
冬馬「『ゲイ大会優勝トロフィー』なんだよ…」
琅夜「犯人はホモか」
霧蘭「だな」
来伊「だな」
綾人「だな」
将也「ですね」
茜音「うっぐ…ひっぐ…えっぐ…」
麗奈「茜音ちゃん大丈夫だよ(抱」
茜音「うぅ…」
琅夜「犯人を取っ捕まえるぞ」
将也「このメンバーだけじゃ、不安です。それに殺人未遂犯ですよ?」
琅夜「まかしてください。俺らだけじゃ無理なのはわかってる」
一時の沈黙…
琅夜「てことで援軍を呼んでおきました☆」
琅夜は窓を開けると大声で
琅夜「てめぇらぁぁぁぁぁぁ!!!!!!準備万端だろうなぁぁぁぁぁ!!!!!!」
すると外から何百人もいると感じられる声で返事が聞こえました。
???「「「『おう!!!!!!!!!!』」」」
琅夜「これが俺の軍団…犬神組だ」
窓の外には何百人という大量の金属バットやパイプなどを持って武装した男たちの集団がいた
麗奈「…すごい…」
他の人も見ると唖然としている。爽平と琅夜を除いて。
将也「…犬神組って…関東方面で最近名をあげだした、不良のチームですか?」
琅夜「さぁ?どうでしょう?だけど今は猫の手も借りたいくらいの状況だ。少なくても猫よりは使えるやつらさ」
琅夜「さぁ!俺らの反撃はこれからさ!犯人は俺らが捕まえるんだ!」
このメンバーならどんなことでもやれる気がする。
全員がそう思い、決断した。
なにがなんでも、犯人は捕まえる。と
Magicians Operation
翌日。
犯人探しが始まった。
犬神組は各地に散らばって包囲網を作り
動きがあれば琅夜に伝える役割をしている。
なお、お仕置き(撲殺)してでも動きを止めるということらしい。
三日月組は茜音と麗奈を戦線離脱させ
それ以外のやつらで探し回る。
そして、一ヶ月後…
琅夜たちは、いつも通り探して歩いていた。
そして連絡が入る。
犬1「兄貴!犯人と思われるやつを見つけました!」
琅夜「でかした!そいつは抑えてるんだよな!?」
犬1「いえ、逃げ足が早くて、追いつけません!」
琅夜「そいつが逃げた方角は?」
犬1「犬8の方向っす」
琅夜「包囲網を強化しろ!そいつの特徴は!?」
犬1「痩せていた、身長は中くらい。あとは髪の毛がぺったりしてます!」
琅夜「地味な野郎だなおい」
犬1「あと、目が丸っこいっす!」
琅夜「うわ、想像したらキモかった。とりあえず一致するやつを絶対に出すな!」
犬1「了解!」
琅夜「こっちはもう本気だ。行くぜ!三日月組!全力でとらえろ!」
三日月組「任せろ!」
琅夜「綾人…あとはお前にかかってるぜ…」
〜綾人サイド〜
医者「あの、本当にできるんですよね?」
綾人「ああ、一応、僕は飛び級で医師免許も取ってあるから手術も出来る」
医者「本当に、あの『マジシャン カラスネ』なんですよね?」
綾人「その名前はあんまり好きじゃない。だけどそうだよ」
医者「わかりました。頑張ってください」
綾人「絶対に意識を取り戻しますよ…宮根さん…」
綾人は手術にかかった。
そして三日後。
宮根は意識を取り戻した。
だが障害が残り、下半身が動かせなくなっている。
琅夜「宮根さん。おはようございます」
宮根「やぁねぇ。琅夜くんまでかしこまっちゃって」
琅夜「実は、宮根さんを殺しかけた犯人を捕まえました」
宮根「あら、意外ね。で、誰だったのかしら?」
琅夜「それがこいつなんです。連れてこい」
犬神組の二人が男を連れてくる。
宮根「あんたは…!」
月詠ノ憂イ
宮根「あんたは…!」
琅夜「そうです。『宮根和夫(ミヤネカズオ)』…あんたの息子だ」
和夫「…………………」
犬2「てめぇ!実の親を殺しかけて何も言うことねぇのかよ!」
和夫「……仕方なかったんだ…」
犬3「ほう、何か言い分があるのか、聞いてやるよ」
和夫「借金を返すには金が必要だったんだ…」
琅夜「…母が殺されれば、政府から金が一億数千万降りるから…か」
和夫「そうだよ!!!!!!!なにが悪い!!!!!!!!僕には家族がいるんだ!!!!!!!!娘と嫁がいるんだ!!!!!!!家族を守るためならなんでm」
琅夜の蹴りが和夫の顔面を捉える。
琅夜「娘と嫁を守るため?なめてんじゃねぇぞ」
琅夜は和夫の胸ぐらを掴み
琅夜「次、お前の嫁と娘の話をしてみろ。ぶち❌すぞ?」
和夫は完全に怯えた猫のようになっている
琅夜「湖の事件で一番かわいそうなのは、嫁さんでも、娘さんでも、宮根さんでもない、何よりも家族を犯罪の理由にしようとしたあんたが一番だ」
和夫「うっ…」
琅夜「警察さん、連れて行ってください。今認めました」
警官「はい!」
警官は和夫の手に手錠をはめ
逮捕した。
〜後日談〜
麗奈「三日月荘って特殊な才能を持った人が入るらしいですけど、私は特にありませんよね?」
琅夜「それはどうかなー?」
爽平「確かに一つ公開してたよな」
麗奈「え?嘘、ホント?」
来伊「うん。出てたね」
麗奈「誰か教えてよー」
琅夜「やだ」
爽平「めんどい」
来伊「眠い」
カオスな奴らと三日月荘。【バカばっか!】編
最後の方はもうだいぶ適当になりましたが、なんとか書き上げました。
やっぱりちょっときついです。
正直、月一にしようかとも思いましたが
その気持ちをおさ込み更新です!
次回は10/24です。
その次はちょっと色々したいので、更新は10/31にします。
お楽しみに!