僕らは汚れた大学生
自分の行為は不純だと思った。二年前の自分ならば間違いなく非難していたことだった。
おそらくこの先さらに深い罪の意識に悩まされるのだろう。しかしそれは真っ当に与えられた罰だ。加えて自分の中にまだ「罪の意識」が残っていたのだと気付いて、まだ一般的な善し悪しの区別はついているんだと安堵してしまう。それすら人間の矜持としては最低ラインに限りなく近いものであるのに。
一つの事件を通して気づいたことは、僕は自分が思っているよりも幼く、弱く、脆かったということだ。なにせ僕の脆弱な倫理観は、目の前に現れた一瞬の欲望のためにあっけなく崩れ去った。
一つの事件について。端的に言う。僕は僕の彼女じゃない女性と、関係を持った。
僕らは汚れた大学生