キンモクセイと公尋

ガキだった俺は、この手で好きな人を幸せにする事ができると本気で思ってたんだ。

「大人になったら迎えに行くから」

今にも泣きそうな顔で微笑む千鶴さんに俺はこう言うしかなかったんだ。

今年もキンモクセイが薫る季節になった。

千鶴さん、俺は約束忘れてないよ。

キンモクセイと公尋

キンモクセイと公尋

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-09-28

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