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明日のことをふたりで話していた頃のこと
太陽は真南にあって僕らの影はあまりにも短く

うだるような暑さが汗になって
身体中から吹き出していた

君が
ひまわりよりコスモスが好きだと言ったこと
汗をそっとぬぐって目を細めながら太陽を見たこと

白昼夢を見ているような思いで
僕は君を見ていた

思い出になるかもわからない
僕らを取り巻くあらゆる夏の音は
いつの間にか大雨にのまれ
どこかへと消えてしまった

明日のことをふたりで話していた頃のこと
あの頃のこと
いつか忘れるかもしれない君と僕だけの夏の話



20150921

28

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-09-22

Copyrighted
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