27

積み重ねてきたものが
すべて無駄だったと君が知ったとき
世界は終わったんだろうか

さよならを忘れて
かろうじて気持ちを繋いでいくような愛し方を僕はゆるせなかったけど
君のそういうやり方が嫌いなわけではなかった

ただあまりにも遠くで星が瞬いていたから
耐えられなかった
それだけだった

なにもいらないとか
そんなのは半分以上嘘で
でも本気でそう思っていた

欲しかったものは
なにひとつ手に入らないままで
君の背中しかもう思い出せない

世界は終わったんだろうか


20150920

27

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-09-22

Copyrighted
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