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あの店の一番隅の席で
いつか死ぬのなんて口ずさんでいること
誰も知らないから
秋を知らせるあたたかいスープは私だけのもの
大雨の真ん中で広げた黄色い傘は
あなたのための色だったんだよ
好きでもないものを好きになって
そのことがこんなに寂しいなんて
あなたが忘れなければ知らなくてすんだことなのに
頼んだスープはあなたの好きそうな味だった
馬鹿みたいにくどくてどろどろして舌に残る
後味はいつも悪い
さよならの仕方を習わないまま
おとなになってしまったから
あなたの笑い方が忘れられないのかもね
いつだって上手に世界を渡っていく誰かに憧れていた
ジャスが流れるどこにでもあるあの店の隅の方
運命で見つけてっていつも願っていた
いつもいつもいつも
嘘なんかひとつもなく
でも真実は後回しで
あなたのこと好きだったから
20150914
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