東京ランウェイ

東京ランウェイ

第1幕 ピアニストは死んでみることにした

第1幕 ピアニストは死んでみることにした

東京。この町は臭い。腐敗臭がする。きっとどこかで人が死んでいるに違いない。あのコンビニのゴミ箱とか、あの黄色いマンションの踊り場とか、そう、例えばあの有名な高いビルとかで、私たちが知らぬ間に人は死んでいるのだろう。そして腐っているのだ私には分かる。人間が腐る臭いが、私には分かる。

虹宮 瞳(18)
私は気付けば天才としてこの世に産まれていた。
幼い頃からピアノだけは上手くって、周りからはさわがれていた。たくさんの賞ももらったし、ピアニストとして成功も収めた。しかしそれは今までの話だ。私は18歳になった頃からまったく賞にかすらなくなった。もうすぐ私は20歳になる。

誰かが昔言った。『20歳過ぎればただの人』そうだ、私はもうすぐただの人になる。そうして皆んなから忘れ去られていく。そして私は腐っていく。
最近入学した音大もつまらない。ピアノしかなかったから私はピアノにしがみついてきた。でも、それももうすぐ終焉を迎える。


『目ん玉ちゃん?』

不意にかけられた声に私は顔を上げた。そこには黒いスーツを着た男が立っている。長めの黒い髪を右分けに流していて、顔は最近巷で人気のロックバンドのヴォーカルに似ていた。見た瞬間、普通のサラリーマンじゃないな、と思う。


『えっと、平凡くん、ですか?』

『そうそう。俺が平凡くん』

にこっと笑った彼は頷きながらTwitterの画面を見せた。目ん玉ちゃんというのは私のTwitterでの名前で、平凡くんというのが彼の名前だ。

私はつい数日前『この世界から消えたい』とTwitterで呟いた。するとこの平凡くんからコメントがきたのだ。友達は1000人以上、でもどんな人かは人物像がまったく見えない。彼は『消えたいなら消してあげるよ』とコメントしてきた。

普通の精神状態なら会ったりしないだろう。見ず知らずの人間に会うなんて少し前の私なら絶対にありえない事だった。


『驚いた。意外と最近の子だね。もっとお嬢様系かと思ったよ』

『私も、もっと平凡な人かと思いました』

『そう?平凡な男だよ?』

平凡くん、という仮名の男は当たり障りのない笑顔を私に向けた。平凡?あなたが?それは嘘だ。いくら子供の私にだって分かる。この男は平凡じゃない。だってスタイルも顔も良いこんな男が普通の人生を送っているはずが無いのだ。彼は携帯を覗き、更に腕時計を確認すると私の顔を見た。


『じゃあ、行こうか』


どこに?って聞いてみようかとも思ったが、面倒で黙って頷いた。もしかしたら彼はとんでもない殺人鬼かもしれない。いや、酷い性癖の持ち主で今からレイプされるのかもしれない。でもそんな事今更どうでも良かった。生きる意味が分からない私は一人でも死ぬ事が出来ないのだから。誰かに殺してもらわないと『死因』が分からない。

彼は新宿の街を慣れたように歩いている。私はそんな彼を追いかけるのに必死だった。ここは人が多すぎる。


『東京生まれじゃないでしょ』

『え?』

『いや、人にのまれてるからさ』


彼は何の気なしにその言葉を吐いたのかもしれないが、私には酷く胸に刺さった。そうだ、私は今この人並みに紛れるただの人間だ。天才と呼ばれてきた私はここで果てる。才能が枯渇し、餓死していくのだ。

元々は愛知県で産まれた。
父はサラリーマンという病にかかっていて、母は専業主婦という呪いに縛られていた。しかし父は愛人という薬を見つけ、母はパチンコという息抜きを見つけた。2人は背中合わせだった。いつも家には不穏な空気が流れていた。
それでも普通を装った。普通のよくある二階建ての家に、車は地元が誇るトヨタのセダンだったし、掃除機はダイソンで、エアコンは東芝だ。
いや、何が言いたいかと言うと私達家族は破綻していたのだ。それはもう普通に、自然に壊れていった。

でも、私がピアノを弾くと2人は同じ方向を見た。
私を見て笑った。それは自分の細胞が賞賛される事への快感で、私への愛情ではなかったのかもしれない。でも私にとっては大きな事だった。ピアノを弾けば、私はこの家族と普通のフリを続けられる。


『目ん玉ちゃんはさ、何で目ん玉ちゃんって名前なの?』

『瞳って名前だから』

『へぇ、言われてみればそのままだね。でも言い方を変えるだけで随分印象が違うよね。ほら、セックスだってさ、性行為と交尾じゃ語弊が生まれるだろ?言葉っていうのは難しいね。汚いものを綺麗に見せたり、綺麗なものを汚くみせたりできる』

『あの、よく喋るんですね』

『あぁ、ごめん。うるさかった?』

『いえ、別に…』


彼はまた笑うと煙草をくわえて火を付けた。その仕草を斜め後ろで見ながら、私はどうしようもない孤独に襲われる。一歩一歩進むたびにまるで自分の人生を終わらせていくような気がしたのだ。

男は新宿の真ん中にある大きなビルの前で立ち止まった。
株式会社スランダー。ガラス張りの60階建てのそれは有名なビルだった。スランダーはアダルトビデオの制作で有名な会社だ。若い子なら知っている子が大半だろう。この会社から最近は女優や歌手、モデルも輩出されている。


『あの、アダルトビデオのスカウトですか?』


だとしたらガッカリだ。
この世界から消えるどころか私の存在は延々のネット回線の中で、性器を握りしめた男の前に晒される事になる。


『まさか。嫌がる子をAVに出したりしないよ』

『じゃあ、何で?』

『いいから、ついて来なよ。どうせ暇してるんデショ?』


男はそう言うと私の腕を優しく掴んでビルの中に入った。エントランスは大理石で囲まれていて、相当稼いでいる事が分かる。エレベーターに乗り込むと物凄い速さで上に上がっていく箱に少しだけ足がすくんだ。
ガラス張りの中からは外が丸見えで、さっきまで歩いていた道路がだんだんと遠くなり、人が米粒ほどの大きさに見える。

エレベーターは1度止まったが、誰も乗って来ずに最上階まで向かった。
60階で止まると目の前には大きなドアがあり、男がカードキーを差し込むとロックが外れる音が響く。


『どうぞ』


またそうやって笑う。目は少しも笑っていないくせに。
ここまで来たらもう後には引けない。私は開けられたドアの向こう側に足を踏み入れた。

部屋の中は大きな机と幾つものパソコンが置いてあり、書類を入れるラックが何十個と並べられている。そして窓際には大きなグランドピアノが置いてあった。男は私の手を引くとピアノ前に行き、半ば強引に私を座らした。


『さぁ、弾いてみて?』

『え?』

急に言われた言葉に私は動揺した。私を知ってる?それともただピアノがあったから言ってみただけ?


『あの、ピアノは弾けないです……』


私は咄嗟に嘘をついた。すると彼は一瞬キョトンとして『そっか』と言うと私の左手を鍵盤にゆっくりと乗せる。いや、弾けないって言ったのに。
彼の行動が意味不明で私は顔を上げた。するとすぐ横に彼の顔があって、その整った容姿に思わず息を飲む。


『君にはこの街がどう見える?』

『どうって……』

『どうしてこの街から消えたいの?』


どうして?どうして?
その答えは簡単だ。しかし口にするには難しい。
私はこの街に置いていかれるのが怖いのだ。何者にもなれず、誰にも気付かれずに死んでいくのが怖い。


『この街は腐った臭いがするの……』

『それは君が腐ってるからだよ』

『え…』

『君が腐った匂いだ』


彼は私の左手を鍵盤に乗せたまま思い切り鍵盤の蓋を降ろした。見た目とは想像できない力で思い切り。
第二関節が砕ける鈍い音と、自分の小さな悲鳴が静かな部屋に響く。


『偉いね。騒がないんだ……』

『いっ…た…ッ』

『だろうね。骨が折れてるから』


彼はゆっくりと蓋を上げると再び煙草に火を付けて、ガラス張りの壁から外を眺めた。私は痛みに腕を抑えたが、彼はまったく動じていない。額から汗が流れ、体が熱くなる。骨が折れる感覚なんて久しぶりだ。



『これでピアニストの君は死んだね』

『…え?』

『初めまして。株式会社スランダー社長の平子 秋吉です。いや情報屋スランダーと言った方が良いかな?虹宮 瞳さん』


社長?情報屋?
いや、それより何で私の名前をフルネームで知っているの?



『あなた、誰?』

『ただの平凡な男さ』



この街は臭い

人間の腐った臭いがする

何千、何万の人間が知らぬ間に消えていく


だから、私は1度死んでみる事にした。

第2幕 日常にある僅かな亀裂

第2幕 日常にある僅かな亀裂


誰かが言った。人間は人生で15分だけは有名になれる、的な言葉を。そうだな、だとしたらその15分はとっておきの瞬間に取っておかないとな。

『またパソコン?何かいいネタでも掴んだ?』

『うん。来週渋谷でアイドルの神原 ミカのサイン会があるって。それもゲリラで』

『え!?良幸、それどこ情報だよ!』

『秘密』


田山 良幸(16)ニシジマ ヨシユキ
中目黒にある私立 青藤学園の高校2年生。良幸って名前は父が付けた。良い幸せがあるようにって意味があるらしい。中学を卒業して上京し、僕はこの街で過ごし始めた。

僕はこの街が好きだ。人と情報が溢れ、今やネットがあればどんな有名人とも繋がりを持てる。知らない人ともコミュニケーションをとれるし、すべての情報が手に入る。
元々は内気な性格だったが、僕は東京に来て変わった。
この街に居たら何でもできるような気がするんだ。


『良幸は何でも知ってるよなー』


そう言ったのは僕の唯一の親友、西島 涼で、彼とは高校で知り合った。僕とは違っておちゃらけた性格で、暇さえあればクラスの女子とカラオケに行っている。僕と涼が仲良くなったのは同じアイドルが好きだったといういかにも短絡的な理由だ。


『ミカちゃんのサイン会行きてー。でもバイトだ』

『残念だね。僕が貰ってきてあげようか?』

『マジ!?やべー、良幸、神だわ!』


涼はいつも大袈裟だ。でもそんな所も嫌いじゃない。彼といると笑えるし、素直に楽しいと思える。それから少しすると良幸はバイトがあるから、と言って教室を出た。バイトと言っても良く分からない貴金属の販売らしいが、大丈夫だろうか?まぁ、要領の良い彼の事だ、僕と違って危なくなったらうまく逃げることができるだろう。

教科書をカバンに詰め、下駄箱に向かうと校門の方に黒いスーツ姿の男が見えた。あぁ、まったく。あれほど学校には来ないでくれと言ったのに。
僕の足取りは重かった。校庭を横切り、校門をくぐると案の定男は僕の後をついて歩いてくる。

僕は少しも歩くと路地に回り、人目につかない場所に移動した。


『壮悟さん、あなた目立つんですから学校には来ないでもらえます?』


薄暗い高架下、僕が振り返ると金髪に黒いスーツといった一見怪しい男が顔を上げた。彼は僕の言葉に心底面倒臭そうに舌打ちすると、スーツのポケットから煙草を取り出し口にくわえる。ライターのカチカチした音が静かな高架下に響き、二人の長い影が延びた。


『お前が勝手にスランダーの回線を使うから来たんだけど。悪いのお前だよね。なんで俺が注意されてるの?』

『平子社長はスランダーの回線は僕に一任してくれてます』

『社長は仕事で勝手に使ってもいいと言っただけだ。誰がお前の好きなアイドルの情報を集めろって言ったよ』

『……頭、意外と堅いんですね』


金髪のくせに、組織のルールや枠には口うるさい。僕はこの男が苦手だ。
平子社長の用心棒だか何だか知らないけど、この男は会社に守られていて一切の情報が掴めない。分かるのは南蛇 壮悟という名前だけだ。
見た目からして歳は24、5ってところだろうか。


『天才ハッカーだか何だか知らないけどさ、高校生がやんちゃするもんじゃない』

『あなたは昔相当やんちゃだったんじゃないですか?聞いてますよ、この前牛若丸をボコボコにしちゃったらしいですね』


この街には若者が作ったギャングの様なグループがある。彼らはこの街に不満を抱えている。スランダーは表向きはアダルトビデオ制作会社として経営されているが、裏稼業では情報屋を営んでいる。
客は主に政治家やヤクザ、普通じゃない人間たちだ。

牛若丸はさいきん東京に現れた男で、東京のハンパなヤンキーやチームをどんどん吸収して大きくなり、今ではヤクザとも繋がりがあるらしい。


『牛若 丸斗の情報が欲しい。3日後までに集めといてよ』

『自分でやればいいじゃないですか。僕より身軽なんだから』

『大人は色々仕事があるんだよ。あと、新しいメンバーの登録も頼むわ』


彼はUSBを僕の制服のポケットに入れると右手をヒラヒラさせながら消えていった。まったく、だから自分でやればいいだろ?高校生だって学業で忙しいんだよ。


『まぁ……仕方ない、か』


僕がスランダーに足を突っ込んだのは上京してすぐだった。パソコンについては人よりかなり上の知識があったし、海外のサイトでハッカーの技術やプログラミングを独学で学んだ。そんな時僕のTwitterに『平凡くん』というアカウントからコメントがあった。

初めは何気ない話だった。
でも俺は少しずつ疑問を抱いた。
この『平凡くん』は自分と同じく平凡な男なんかじゃない。僕は平凡だ。日常に埋もれるただのガキだ。だからこそ非日常に人一番憧れていた。喧嘩やドラッグ、セックスに暴力。どうってない事なんだろうが、僕には酷く輝いて見えた。カッコ良く見えたんだ。

実際に会ってみた『平凡くん』はやはり平凡ではなかった。
平子 秋吉、27歳独身。身長は18.6センチ。最近人気のロックバンド『ランウェイ』のボーカル、蘭に良く顔が似ている。彼は僕に居場所を与えてくれた。東京の情報が集まるスランダーのネット回線を与えてくれ、僕に非日常を体感させてくれた。依頼は様々だ。ヤクザの女の猫探しや、金を持ち逃げした男の行方、政治家の密約などだ。

僕は普通の高校生じゃなくなった。
そして気づいた。普通という、日常の大切さを、だ。

住んでいるアパートに戻り、テレビとパソコンの電源を入れると僕はさっき渡されたUSBをパソコンに挿した。パスワードを入れてファイルを開くと僕は名前と写真に目を通す。


虹宮 瞳、18歳。国際ピアノコンクールで銀賞受賞。


『ピアニストがどうして……』


どうしてスランダーのような組織に足を突っ込んだのだろう。
顔はそれなりに整っている。誰かに誘われた?いや、平子社長が気に入ってスカウトしたのか?


『えっと、ナンバーは1185っと……』


スランダーのメンバーは既に千を超えている。メンバー通しの繋がりはネット回線のみだ。まぁ、顔を知っている人間も居るが大半は知らない奴らばかりだ。スランダーの情報収集係はA〜Dまでのランクがつけられ、犬と呼ばれている。

C〜Dランクは些細な情報を集める時に使う。大概の人間がC〜Dランクで、A〜Bランクの人間は50人ほどだ。この50人は平子社長が本当に信頼する者のみで構成されている。僕やA〜Bランク奴らがスランダーの回線で一斉にメールをすることで下っ端の犬たちは一斉に動く。もちろん重要な案件は数人にしか伝えられない。

僕が任されているのはこのスランダーの回線の管理だ。


『いきなりBランクか。平子社長直々の命令かな?』

僕は従業員ファイルに彼女のデータを打ち込むと平子社長のパソコンに送った。そして壮悟さんに言われた牛若 丸斗についての情報をまずは下っ端に求めた。すると1分もしないうちにレスがくる。


【牛若丸斗は新宿でウシワカってグループ作ってるらしい】
【歌舞伎町のLってキャバクラのモモカが彼女】
【昨日渋谷の真島と喧嘩して歯を全部折ったの見た】
【弟が歌舞伎町ナンバー1ホストって噂】
【スランダーの犬狩り始めるらしいよ。ウシワカのメンバー情報】



『犬狩り、ねぇ……』

やっぱり低ランクの奴らは曖昧な情報ばかりだな。しかしこの牛若ってのはただのオラついた男にしか見えない。でも謎が多いのも確かだ。
まず、この男はスランダーという情報組織を認知している。そして何故か目の敵にしている。これは問題だ。いや、重要な事だ。

どうして奴はスランダーの存在を知り得た?
誰が漏らした?

いや、あり得ない。
何故なら低ランクの奴らは『スランダー』という組織に属している事は知らない。奴らはただの質問サイトに登録している気でいるのだ。誰でも登録できる『教えてネット!』というサイトに登録していて、不特定多数の質問に不特定多数が答えるという形式をとっている。
そこにはスランダーという名前は出てこない。

だとしたらA、Bランクの奴らから漏れたのか?
いや、あり得ない。スランダーの情報を漏らせばどんな制裁がくわえられるか彼は分かっている。


『だとしたら牛若とつるんでるヤクザとか……かな』


とりあえず僕はA.Bランクの人間にメールを送った。
牛若 丸斗の情報を求める。この一言で十分だろう。メールを送ってすぐ携帯が鳴った。画面を見ると平子社長の名前が表示されている。


『もしもし?』

『お疲れ。瞳ちゃんのファイル見たよ。仲良くしてあげてね』

『どうしてピアニストを?』

『んー、秘密』

『じゃあ自分で調べますよ』

『それは勝手にしたら?』


まったく、意地悪な人だ。
彼はいつも何を考えているのか分からない。

『お給料振り込んどいたから確認してね』

『今回はちゃんと現金ですか?』

先月の給料は平子社長の悪ふざけでアマゾンの商品券が50万円分送られてきた。おかげてこの1ヶ月ほぼアマゾンでしか買い物をしていない。


『まぁ、ポスト見たら分かるよ』

『は!?』

僕は嫌な予感がして急いでアパートの共同ポストに向かった。自分のポストを開けるとそこには神々しく光り輝く金の延べ棒が雑に置かれている。


『金はいいよー。一生の財産だよー』

『あの…普通に振り込んで下さい』

『え?だって君、普通嫌いなんでしょ?』



そうだ、僕は普通が嫌いだった

日常の亀裂をいつも求めていた

それ僕の一番の過ちだ


だって、もうどう足掻いても『普通』には戻れないのだから
知ってるよ。人間は大概無い物ねだりなんだよな。

東京ランウェイ

東京ランウェイ

混沌とした都市、東京。生きる意味もなく、死ぬ理由もない。邪魔さえない世界はゆるゆると人を殺していく。

  • 小説
  • 短編
  • 恋愛
  • アクション
  • サスペンス
  • 青年向け
更新日
登録日
2015-09-20

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  1. 第1幕 ピアニストは死んでみることにした
  2. 第2幕 日常にある僅かな亀裂