ダメダメ遥

「ふぁーーー」

今日も仕事が終わった。

クタクタ。

足もダルいしお腹もすいた。

部屋までが遠く感じる。

明日も仕事。

帰ったらお風呂入ってご飯食べて、洗濯物取り入れてたたんで・・・

一人分しかしないとはいえ、これらの事を今からすると考えると

「しんどーーーあ~恭介がいたらなー」

恭介とは一ヶ月前まで付き合ってて、料理がそんなに得意じゃなかったけど毎日ご飯作ってくれてて。

びっくりするぐらい熱すぎる日や冷た過ぎる日もあったけど、お風呂も毎日用意してくれてた。

恭介だって仕事してるのに、私より優しくて気がきいて。

「恭介・・・」

「あーーもうっっっ終わったんだから次よ次!」

部屋に着いてドアを開けても

「真っ暗っっっ」

当然よね明かりがついてるほうが変だわ。

「おかえり」

って、言ってくれる人もいない。

キッチンからご飯の匂いもしない。

「あーーまた頑張って彼氏つくるか」

ん?

頑張って彼氏って作れるモンだったっけ?

そもそも私がすればいいことなのに。

「あーー恭介ぇぇぇ」

じゃない。

「恭介みたいな男、私の彼氏になってぇぇぇ」

今日もダメダメ遥の1日は終わる。

ダメダメ遥

ダメダメ遥

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-09-19

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted