17

桐灰悠

「仕方ない」
今はこれが僕の魔法
子どもだった僕たちを
少しづつ捨てていく魔法
胸の内に唱える度
捨ててきた幾人もの僕たちが
僕を
何も言わずに見つめる

結局1日は終わって
また僕は1日分の歳をとる
目に見えない敵
目に見える敵
敵はいつも傍にいる
そしてその敵もまた僕である
おわかれが近付いていると感じる
1日が僕らの距離を引き離す

仕方なく流れる1日に
首輪を繋いでいる自分の後ろ姿
引きづられる自分を見ている自分
遠くなっていく僕だったものたち
仕方ないまま
変えられないまま
僕たちは帰っていく

17

ありがとうございました。

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-09-13

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