タナトフォビアの死にたがり

ああ
どうして生まれてしまったんだろうか。

怖い
生きているのが
死んでいくのが


ああ、こんなあたし
しねばいいのに。



今日も笑っていきました



寂しい
辛い
そばにいて


そんな言葉飲み込んで
笑えば傍に
いてくれるのでしょう?



夜は怖い
電気を消して
目を閉じるその刹那

どうして今生きているのか

そんな事考える


あれ、そもそもどうしてうまれてきたんだろう

うまれてきた意味なんてないんじゃないか

どうせお荷物だ
必要のない存在だ


誰か、ねえ誰か

助けて

そばにいて
それだけでいい

大丈夫って囁かなくても
手をぎゅっとしなくても
そこにいてくれるだけでほっとする

存在してるんだって思える


怖い
闇が自分を包んで
このまま眠れば一生目が覚めないんじゃないかって



ああ、
聞こえる

死ねばいい
気持ち悪い

そんな言葉


ねえ
どうして生まれてきたんだろうか


誰にも頼れなくて
一人で泣いて
結局心配かけるのに強がって


こんな弱いあたし死ねばいいのに

タナトフォビアの死にたがり

タナトフォビアの死にたがり

生きるのが、死ぬのが、 怖い。恐い。死にたくない。 こんな弱い自分、死ねばいいのに。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-04-06

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