大人なんて
そうやって見下すでしょ
いつもみんな子どもをばかにするの
そうやってばかにしてるから、この世界はとても惨めにみえるのよ
誰かと競えと 普通とはなんぞやと 私たちはろくに理解していないくせにそうやって 誰かをおいつめてしまっているのだろう
大人がそんなにえらいのか 大人がそんなに尊重されるものなのか 私は大人になったって 私が許せないというのに
子どもを理解していない人ほどそうやっていう
他者とのつながりが大人にはあると ばかですか 何が 自分のしたいことだけしてればいいんでしょ 大人なんて
嫌いなものなんて食べなくていい 好きな人としかあそばない したくないことなんてしなくていい
仕事でつらくても 好きなものを食べて買えば忘れるでしょう
そんな大人が私はきらいだった
そんなものになることが怖かった
でも、今の私はもうだめなんだろうな
大人になったと思ったとき 私はわたしを殺してしまうと思っていた
あまりにも窮屈すぎて、きっと壊してしまうのだと感じていた
でも、子どものころのほうがよっぽどつらかったように感じてしまう
私は子どものころの培った私で成り立っているはずなのに、私は私を別の人間のように感じてしまう
私はいったいどこにいったのだろうか
昔の私を忘れてしまっているのだから
笑っている女は誰だろう この世界に馴染もうとしている女が誰だろう うまく笑いすぎている女が私はこわかった
こうして、この世界が大好きだったとでもいうような私がこわい
逃げてしまおうか ここから にげてしまおうか でも もういけないのよね
後悔している 私は後悔している 子どものころにあったものが 結局今の位置を決めていることも
私は、もっときづかなければいけないことがあったはずなのに。
私は私の運命に逆らえずにいるのだから
いつだっておわることはできる でも そんな勇気なんてないのだろうな
だって 優しい人間だから 寂しい人間だから 弱い人間だから
大人なんて
共感とか いりますか