例え話-効能と薬効の乖離(かいり)-
効能書きだけ読んでその薬を実際に飲んだ結果がどうだったかを確認しない人間は、簡単に、効果の無い薬を売りつける者に引っ掛かり、場合によってはそれが質の悪い副作用のひどいものであるがために生死の境をさ迷ったり、あるいはもともと害になる物で出来ているために命を落としてしまったりする。
売りつけて来る者の中には、思い込みが強いが知識も判断力も欠如しているために(あるいはそういう行動をとるようにあらかじめ方向づけられた知識や考え方しか与えられていないために)良いことをしているつもりで害になる物を売りつけてくる場合もあるし、そもそもが何かに便乗すれば自分もいい思いができる(あるいは、その何かに便乗しないと乗り遅れて、自分だけが落伍者となり割を食ってしまう)と思って売りつけて来る場合もある。
<了>
例え話-効能と薬効の乖離(かいり)-