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ことばを友人にもてと彼が言った
恋なんかするなと彼女が言った
しあわせになってとあの子が言った

まだわたしの知らない世界の向こう側

後悔なんてできるほど
本気になったことなんかなくて
それがいつもさみしかった

手当り次第で始めても
どれもこれも的外れで
だからずっとひとりぼっちでいた

人差し指と小指だけで切り開いていった世界のそのはしっこに
わたしはずっと行きたかった

瞼の裏で見たゆめのつづきを
だれかと一緒に見つけたい



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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-09-05

Copyrighted
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