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人は変わるんだと知っていたら
私はもっとずっと前にゆめを殺していた

明後日には何かが変わると信じて
秒刻みで日常を描いていく

明日になるころには
忘れ去られた希望たちが思い出に変わり
今日にはもう跡形もなく消え去っている

ゆめかわいいとかやみかわいいとか
ことばだけキラキラ輝いて
ぜんぶうそっぱちうわっつら

欲しかったのはしあわせででも
それはもう左手首に描いてあった

気付いてなかっただけ
あるいは気づかないふりして
死にたいなんて嘘を吐いてた

本当のことなんて私はわからない
一生知る気もない

何もわからないまま
わからないことを嘆いて
ゆめを見続ける

最低に贅沢な恋の仕方
まだキスも知らない


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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-09-05

Copyrighted
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