戸井勝海さんの作品2本

俳優戸井勝海さんを応援しています。
その出演作品2本を掲載します。
『マウストラップ』 これは戸井さんの主演作品

『ひめゆり』

7/24 『マウストラップ』  新神戸オリエンタル劇場

原作=アガサ・クリスティー

演出=大和田伸也

CAST

トロッター刑事=戸井勝海

ジャイルズ・ロールストン=内海光司

モリー・ロールストン=芳本美代子

ミス・ケースウエル=前田真里衣

バラビチーニ氏=田村 連

クリストファ・レン=岩田翼

メトカーフ少佐=大門正明

ボイル夫人=淡路恵子

この『マウストラップ』は、私が戸井さんの舞台を初めて観た記念すべき作品!(^^)  今回は出演者も大幅に変り新たな気持で観る事が出来た。

この作品は結末を誰にも話さないで下さい、と言われているのでストーリーはさて置いて、再演での感想を重点に・・・。

舞台装置は初演とほぼ同じだが、壁に飾られた絵が大幅に増えていた。スタッフの方に聞いた話によるとこの中の1枚に作品の鍵が隠されているという。舞台中央やや上手よりに架けられた3人の子供の絵がそれかな?雪の山荘のラジオからロンドンで起きた殺人事件の報道が流れているが声は演出の大和田伸也さん。

今回はモリーに芳本美代子さんが登場する。彼女も広島出身でしかも学校が戸井さんの後輩だそうで・・・(^^ゞ きっと楽屋では故郷の話に花が咲いたことだろう。

この芳本さんが中々良かった! 初演の勝野雅奈恵さんはこの作品が初舞台だったそうで一杯一杯という感じだった為感情移入するどころではなかったように思う。

今日の予約客が登場してくるが、まずクリストファ・レンの岩田翼さん。これがなんとスゴイハンサムになっていて、見ようによってはキムタクに見える(笑)  初演の時は髪が短かったが今回はロングヘヤーがとてもよく似合って一段と大きく成長されたようだ。テンションの高い会話が続く中、ボイル夫人とメトカーフ少佐が不平を言いながら入ってくる。淡路恵子さんは少し年を取られた感じはしたが、嫌味たっぷりの物言いは変らず。次はミス・ケースウエルの前田真里絵さん・・・、初演は宝塚の雰囲気そのままの高汐巴さんだったが前田さんは見るからに田舎のオバサンという雰囲気でその落差がスゴイ!(笑) そして飛び入りの外国人バラビチーニ氏と客の5人が揃ったが、ボイル夫人はあれやこれやと不平不満を言い続けている。そんな時ロンドン警察から電話が入りトロッター部長刑事(何処かで警部と言ったが此処で訂正・・・)が来るという。そして戸井トロッター刑事が鍵が掛かっていなかったものでと不意に登場したが、この現れ方が、初演ではかなり賑やかに入って来たと記憶しているが、今回は割りにおとなしめで此処へ来たわけを話す。ロンドンでの殺人事件で殺された女性は前科が有った。それは農場を営んでいた時預かった3人の子供の養育放棄と虐待で下の男の子が死んだと。娘の子は幼女に貰われたが今は行方不明、もう一人の男の子は今26歳で軍隊を脱走したがかなりの分裂症だったと・・・。そして現場に残された手帳に「3匹の目無しのねずみ」と1匹目と書かれてあり、この山荘の住所が残されていたので次の殺人を防ぐ為に此処へ来たという。そして客達の素性を質問したり、間取りを調べたりして刑事の務めを果たしている(笑) やがてモリーがボイル夫人が殺されているの発見して1幕は終わる。

私は初演を観ているので当然結末を知っているのだが、こうして改めて観ると色々な所に伏線が張られてあったのだなぁ?と思った。

2幕は登場人物の過去や繋がりが判ってくるのでストーリーはこの辺りまでにしておこう(^^)

唯初演からどうも腑に落ちなかった事をすこし・・・、チョッとネタバレになるけど、この山荘の女主人が3人の子供の元教師だったのだが、それにしては年齢とか見かけとかがどうも釣り合わないんだなぁ?(笑)

再演という事で流れはとてもスムーズだったし、初演で感じた戸井さんの不自然さも無くなっていて良かったと思う。

カーテンコールでは芳本さんが感極まってボロ泣きになってしまい、戸井さんがそれを肩を撫ぜて庇っていたのがとても微笑ましかった!

8/8 『ひめゆり』  東京芸術劇場

企画=(有)ミュージカル座

作曲・編曲=山口琇也

作詞・演出=ハマナカトオル

キャスト

キミ=島田歌穂

上原婦長=土居裕子

滝軍曹=今 拓哉

檜山上等兵=戸井勝海

 他 月組みの皆さん

「マウストラップ」の公演の直後に、色々あって大変に慌ただしい中だったけど、「マウストラップ」のチケットもお願いし、初めて戸井さんの舞台を観てくださる友人と一緒の観劇だったので出かけていった。観劇後その方の感想を聞いたところ、「戸井さんがオット(夫)に似てる」・・・(^^♪

この作品は過去に何度も上演されているらしいが、私は戸井さんが出られるというので昨年初めて観た。その時はキミが本田美奈子さんだったが、今年はご病気だそうで、その為かもしれないけど今日のキミは「レミゼ」のエポニーヌで有名な島田歌穂さんだし、滝軍曹は今拓哉さんと変っている。

今年は戦後60年という事でか、戦争に纏わる舞台が多いような気がするなぁ?。当然これも終戦まじかの沖縄「ひめゆり部隊」のお話

舞台のセットは前回見た時と変わっていないようだ。だが演出が少し変わっているように感じたのだが、どうだろう?

野戦病院のベットに毛布かぶってモソモソと動いているのが戸井さん扮する檜山上等兵と判っている・・・(^^ゞ  だが毛布を剥がして歌う第一声を聞いたとき、あぁやっぱり戸井さんの歌声は良いなぁ?!と思った。しかも今回はそれが太く響く・・・。

1幕の終り杉原を置いていけないと泣くキミを担いで脱出する檜山、前回はキムを担いで舞台中央奥へダダーッっと駆け込んで行ったが、今回はキミを担いでゆっくりと歩いて舞台上手へ消えて行った。もしかして今回のキミは重たかったのか・・・?(笑)

キミを庇って機銃掃射の弾を受ける演技が凄かった?!膝を着いて後ろ向きのままダダダッと撃たれる音に合わせて身体を振るわせる。その背中から本当に硝煙が立ち昇っているように見えた!

滝軍曹の今さんは良く似合っていたけど岡さんの狂気に比べるとやはり弱いかな。

土居さんの歌声は相変わらず素晴らしい! それと瀕死の重症を負いながらキミを庇って滝軍曹を撃つ場面など、前回観た時は判らなかった色んな場面がリアルに見えてきた気がした。

客席の後方に岡幸二郎さんの姿を発見?!(^^)  何人かのグループで来ておられるようだ。今さんの滝軍曹をご覧になった感想は如何に?  チョッと聞いてみたい気がする。終演後は楽屋へ行かれたようだが、何人かのお知り合い(フアン?)と話されている姿はとてもスリムで背が高く、黒地に胸に刺繍のように見える派手な柄の入ったTシャツがとても印象的!

それと女学生「ちよ」役で出ている村井麻友美さんは村井国夫さんの娘さんだそうで、その村井さんもご観劇だったようだ。これも楽屋へと入っていかれた。

戸井勝海さんの作品2本

戸井勝海さんの作品2本

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-01-08

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