短編集

立夏 華灯

  1. 手紙
  2. 返事
  3. 雨の降る日
  4. 彼氏
  5. おもい
  6. 配達
  7. かくれんぼ
  8. いたずら
  9. みかんジュース
  10. 声に乗せた
  11. イキ苦しさと イキ辛さに イキを吐いて
  12. 一つの日記とシルシ
  13. 空に響く
  14. 無題

句読点を打つのは苦手な様です。

その場その場で思いついた事を綴っている事が多いです。
見るに堪えないものだとは思いますが、読んで頂けると幸いです。

手紙

少し寒くなってきたこの季節
あなたに対しての手紙を送ろう
そう思い立っては文字を綴った
最初はそうだなこんな感じに

『涼しくなって来ましたね 元気ですか?』

元気だといいなあと思いつつ
次はどうしようかと悩みながら続けた

『季節の変わり目ですから体調にはお気をつけて』

体調を崩していたら私が看病をしに行こうか
いやそんなのは迷惑だろうか

『でもあなたは病気に強い方でしたね心配は無用でしょうか?』

そう言えばそうだったなと書きながら思い出し
あなたを思い浮かべてはふふっと声が漏れていたようだ

『幸せですか? 急におかしいですね それに質問ばっかでしたすいません』

消せないペンで書いている事に悔やみながらも
気になった事を聞いてみたかっただけだった

『ただあなたに会いたくなったのですが 会えますか?』

嗚呼また質問になってしまった
会いたいなあと思っていたら書いていたのかと驚き

『なんて笑えますね もう会えないのに 今日遠くへ行くのです
 だからまた会えることがあったら会いましょう さようなら』

最後の言葉を綴って封を閉じて
外では雨が降り出していた
窓を閉めていたので気がつかなかったようだ
私の言葉はあの人に届くだろうか
あの人は気付いてくれるだろうか

そうやって手紙をあなたに渡したのです
好きでしたの言葉と共に

返事

雪が降り注ぐ寒空の下
静かになった部屋の中
貴方からの手紙が届いた

手紙の文字は少し滲んでいて
さよならの文字を読み終えて
私も手紙を綴ると決めた

紙を取って ペンを取って
スラスラと綴り ポストにいれた

私は気付いていない
あの人の気持ちに
【好きでした】なんて遠回しな文字
気付くはずもない

久々に書いた手紙 おかしくなかったかな?
振り返ってみて 少し頭で読み返す

『お手紙ありがとうございます。
 私は元気にしています。貴方は元気ですか?
 
 最近寒いですから、私の心配ではなく、自身の体の心配をして下さい。
 貴方は体調を崩しやすいんですから。
 
 遠くへ行ってしまうそうですが、また会いに来てくださいね。
 私は待ってますから、私じゃ駄目かもしれませんが。
 
 また会える日を楽しみにしています』

確かそんな文章だったか
あの人は何処へ行くのだろう
そんな事わかりもしないけれど
この手紙はきっと届くだろう


誰もいない部屋に 手紙が届いた
誰もいなくなった部屋に 返事が届いた

その手紙はどちらも白紙だったと誰かは言った

雨の降る日

雨の日の日課 図書館通い
雨の日に少し湿気った本の匂い
静かな図書館の中
そんな空間が好きでよく雨の日に向かっていた

いつもの席に目を通す
だが座られていた
仕方がないので窓辺の席へ腰を下ろす

本をパラパラと読んでは目を外に移した
外の景色は少し木の生えた林のような場所が奥にあり
手前は木がない そんな感じだ
無論それは森ではない 少し行けば住宅街の裏路地に出る
出入り口の一つにもなっている場所だ

この景色も嫌いでは無い
そう思ってはまた本に目を移した
また暫くして目をあげるとそこには一人の女性が居た

年齢は高校生ぐらいだろうか
長い黒髪の女性が雨に打たれていた
「傘もささずに何をしているんだろう」
そう思ったが特に気にしなかった
いや気になったが関わろうとは思わなかった

また本に目を移し読み終えて顔をあげた時にはもう雨が止み雲から日が出ていた
女性は帰ったのかそこには居なかった


それ以降その人は雨の降る日に毎回現れた
いつも同じ場所に居るのだ

流石に心配になったので本を借りて傘を持ってその人の元へ向かった
扉をあけ傘をさした

だがそこにその人の姿は無かった
気のせいだったのだろうか
幻覚でも見ているのだろうか
だとしても毎回同じ幻覚を見るというのもおかしな話だ

居ないのなら仕方がない
出てしまったのに戻るのもおかしいと感じ
その日もそのまま家に帰った


また何度か同じことを繰り返す
だが傘をさすたびにその人は居なくなる

その事に気付き本も借りずに傘をささずにその人の所へ行こうと決めた
扉を開ける

そこには女性が立っていた
何度も見た その女性だ
雨に濡れている

「どうしたの?」と聞いても何も返事は無い
その人の肩に触れると冷たい身体がそこにはあった
雨に濡れて冷えた身体だ

顔を見るとどうやら泣いていたらしい
声はしない けれど確かに泣いている
涙を拭ってあげる 涙はちゃんとあたたかい
生きている人間だ そう確信した

「風邪ひいちゃうよ」と言って着ていたコートをかけてあげる
口が動いた ありがとうだろうか?
「どういたしまして」と答え頭を撫でてあげる

このまま雨に打たれるのもあれだと思い傘を少女に渡した
使ってくれ と言おうとしたが声が出ない
代わりに聞こえたその人の声
「ありがとう お兄さん」
傘をさして少女は立ち去った

それから暫くして雨は止んだ


また一人の少女が雨の日に図書館へ行った
そして気付く 男性が雨に打たれていると
少女は心配になり外へ出て行った

彼氏

不運な私に幸運が起こった
彼氏が出来たというだけだけれど
それだけが救いになって
明るくなったねと言われるようになったのだ

その人はいつも傍に居て支えてくれる
大丈夫一人じゃないんだって思える
そんな私の支えだ

気が付いた時には その人と一緒になってから3年が経っていた
今私は高校生となったのだ
高校も同じ高校になったその人と また楽しい日々を過ごした

そんなある日 久々のデートに誘われた
嬉しかった
笑顔で答えて準備をした

明日はどの服を着よう
その人がこれがいいと指さした服
私のお気に入りの洋服だ
デートの日 選んでもらった服を着た

遊園地へと言った 少し高かったとその人は苦笑いをしていた
とことん楽しんだ
金欠な私はクレープを食べたくても買えない
それはその人も一緒な様で謝っていた
謝らなくたっていいのに

めいっぱい楽しんで家に帰りその人と共にベットに倒れこんだ
一人のベットで私はまた夢を見る
その人と二人並んだ夢を


目が覚めた おはようとその人は言った
おはようと答えると下から母親の声が聞こえた

また今日も学校だ
その人と学校へ向かう

楽しそうな少女の影がそこに一つあった

おもい

その人を想うと 心が温まって
これが恋だと知った時

誰よりも好かれたいと
自分だけの物にしたいと思った

告白をして 自分の彼氏になってくれた君を
私は愛した とことん好きになった

離さないよなんて言って
抱きしめて 一緒に居た

けれど相手にも仕事や友人は居る

嫉妬

私の見れない表情がそこにはある
それが嫌で 心がもやもやした

どうすれば私だけの物になるか考えた
結論が見つかった

今日それをするんだ
握りしめた手が震えた

その人は最期にこういった
「愛してるよ ずっと」

ずるい
最期まで

馬鹿な自分に涙が止まらなかった

重い愛は そこで終わった

配達

一人の配達員がポストから手紙を取り出していた
その中に一つ不思議な手紙があった

白紙なのだ
たしかに手紙の形はしているのだが
白紙で何も書かれていない
不思議に思った配達員の傍に一人の少年が近付いていた

「ねえそれ僕のなんだ こっち入れようとしたんだけど間違えちゃって」

そう笑った少年にそういう事かと配達員は持っている白紙と少年の手紙を交換した

「じゃーね お兄さん!」

配達員も手を振ってこたえて行ってしまった


少年は思った
何故こんなものがここにと

宛先はある女性の家の様だ
だがその女性は確か既に他界していたような気がした

これも仕事だとため息を吐き少年は女性の家へと向かった

「配達でーす!」

その声に反応したのか奥から声が聞こえた
女性は驚いていたようだった
それもそうだろう まあそんな事はいい

「男性の方からのお手紙です 返事を書き終えたら…そうですね そこのポストに入れて下さい」

女性は返事を書く様だった
女性は気付いていたのだろうか
きっと気付いていたに違いない 彼女は他界してからもう2年経っている
それ程たっていればきっと気付くだろう

暫くすると女性は返事を書きおわった様でポストにいれた
傍から見たらこれもまた白紙だろう

「では届けて来ます! もう貴女も未練はないでしょう? 出来るだけ早く成仏して下さいね」

きっとこの女性の心残りは手紙の男性なのだろう
それは見ればわかる事

「ではまた会いましょう」

笑顔で答え僕は出発をした


男性の家につく 誰も居ない
それもそうだろう あの男性の未練はもう無くなったのだから
家に手紙を届け そして僕も空へ帰る

また仕事があるのだろうか
嗚呼いう仕事はあまり好きではない

だとしてもこれは大事だと神様は仰るから動くのだけれど


女性は男性に返事を書いた
男性は女性の返事を読む事は無かった

それでも確かに会う事は出来た
それは望んだ形では無かったのだろうけれど

天使は今日も手紙の配達に勤しんでいる

かくれんぼ

「かくれんぼをしよう」

聞こえたその声は小さなころの私の友人の声だ
数を数えて遊んだかくれんぼ

いつだってそう 遊ぶのはかくれんぼ
探すのは私で 隠れるのはその子

その姿を見てみんなは口をそろえて言う
そんなのおかしいって

私にとってはそれが普通
小さな頃からの友達とした
変わらない日常の一つだったから

お母さんも言ったんだ
そんなのはおかしいって

なにもおかしくなんて無いのに 何故だろう?


「かくれんぼをしよう」

それを最後に聞いたのはいつだっただろう?
急に消えた私の友達を 私はいつもの様に探した

でも見つからない

お母さんは言った
あの子は居なくなってしまったんだって

なんで?

その時の私はわからないままだった
いや それは今になってもわからない

たった一人の友達を失った私はずっと拗ねていた


「かくれんぼをしよう」

久々に聞こえたその声に耳を澄ませて探した
押入れの奥 その子は居た

久々にあえたその子を抱きしめて
そしてこう言うんだ

「みーつけた!」


「かくれんぼをしよう」

その声は大人になった今も家に帰ると聞こえる声だ
人は言うだろう そんなの幻聴だと

そんな事は無い だなんて言っても無駄だと知っている

今日も探す 動かない君を
出掛ける前に隠す 声のない君を

その言葉を言うために


「みーつけた」

いたずら

この時期になるとこの辺の子供たちは皆仮装の準備を始める
そして大人たちはお菓子の準備を始める

そうハロウィンの時期だ


10月31日
ハロウィンになり
そして夜 子供たちは家を周り始めた

『Happy Halloween!
 そして Trick or Treat
 お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ!』

そんな言葉がどの家でも響いた
それは僕の家も例外ではなく 子供が来てはそれを言っていた
そしてその度にお菓子はどんどんと減って行った


暫くしてお菓子も無くなり 子供達も時間的に家へ帰った
大体そんな時間にまた扉をノックする音が聞こえた

こまったなあ お菓子はもう無いんだよなあと思いつつ
玄関の扉を開けた

おばけの仮装をした子だった
頭から布を被ったその子は身長を見るととても小さく見えた
そしてその子は言った

『Trick or Treat!』

お菓子をあげたいが生憎お菓子は無かった
だが小さな子で良かったと思った
それは悪戯もそれ程大きなものでは無いだろうという事だ

「悪いけどお菓子はもうなくなっちゃったんだ
 可愛いお化けちゃん 代わりに悪戯していっても構わないよ」

そう言うとおばけは少ししょぼんとした
そしておばけは言った

『本当に 悪戯していいの?』

可愛い子だ きっと悪戯を考えて居なかったのだろう

「嗚呼 構わないよ」

そう答えた


するとその子は玄関に居た筈なのだが ガタガタと何かが家の中で揺れる音が聞こえた
なんだろう?と思い振り返るとかけてあった絵が揺れていた

単純にそう 不気味だとそう感じた
その時だ
その絵が真っ白な白紙へと変わったのだ

怖くなり振り返るとそこにはもう子供はいなかった
周りを見渡しても 誰も居る様子は無かった


これはそう あるハロウィンのお話

ハロウィンの夜には 子供が口をそろえてこう言ったのだ

『Trick or Treat!』

みかんジュース

例えるのならそう
缶のコーンポタージュみたいな
粒が残るあの感じ

それをみかんジュースつぶ入りで味わうのだ


帰り際喉が渇いて自販機で飲み物を買った
買いたかったのは炭酸
疲れた後の炭酸は至高だ

でも間違えてみかんジュースを買ってしまった
まあいいだろう

帰り道歩きながらジュースを飲む
ジュースは美味しいものだ
そんな平凡な幸せに浸りながら足を進める

飲み終わってから気付く
つぶが残っている
そうかそう言えばつぶ入りだった

缶を叩いてみても出て来ない
でも水をいれたくはない
どうしたものか

うーむ 思いつかない
このつぶが残る感じ
分かっててもなんか気に入らない

コーンポタージュでよくあるあの感じ
誰でも味わうあの感じ


そして考えた馬鹿な考えは
中に他のみかんジュースをいれるというものだ

でもそれって例えるなら
教室にいっぱい居る生徒たちの所に
外国の人をたくさん入れてしまうような違和感

だめだ違和感に耐え切れない
諦めて缶をゴミ箱に捨てた

カランと響いたその音は缶の音


そしてすぐそこにまで近づいた自宅に吸い込まれた
そんな平凡な日常の
少し考えた私のお話

みかんジュースつぶ入り
そしてコーンポタージュ
それは私を悩ませた

声に乗せた

「あ゛ぁ゛ぁ゛っ゛…」

朝起きての一言目
叫び声から飛び起きた
確かに枯れたその声に
痛みの音が残っていた

少女は昨日別れたのだ
彼氏という存在を
少女は昨日一人になったのだ
離れていった友人の背を
泣き喚いた一日の次
昨日の痛みを知らしめるような記憶が喉に残っている

「あ゛ー…」

枯れ切ったその声に
冷たいお茶を流し込んでは一息ついて

「はぁ…」

今日も一日始まるのだと少し遅れた時計に目をやっては立ち上がる
腰を伸ばして洗面所で腫れた目も全て洗い流して
冷たい水でやる気を無理やりに入れては行きたくない思いを押し殺して

「いってきます…」

昨日支度をすませた荷物を持っては
誰も居ない部屋にその言葉を吐き捨てた


日常のひとカケラを
その痛みは喉に記憶を焼き付けた様で

イキ苦しさと イキ辛さに イキを吐いて

いつか 夢を見た
どこかの誰かの 幸せな夢
今も見れるだろうか‥‥?

思考に思想に頭を回して捻って

いつか 光を見た
どこかの誰かの 眩しい光
今はもう見れないそれは‥‥

夢想に幻想に視界を霞ませて濁して

「いきぐるしいとは思わないかい?」
この世の中は生き苦しくて仕方がなかった
生きるには誰かに認めてもらいたかった
私にそれが出来たなら‥‥

「いきづらいとは思わないかい?」
この世界は逝き辛くて仕方がなかった
大切な人が出来てしまったから
その人の嫌がる事なんてしたくはない
それに今の私にその選択をする事は許されないのだから‥‥

ため息を吐いた
生きる事も逝く事も
人は平然と笑って過ごすのだろうね
強くて羨ましくて妬ましくて
そうなれたらと 昔の自分を羨んで恨んで

ほらたった一つの事なんだ
大切だと頼れると思う人が出来てしまって
「好き」の言葉は軽い言葉ではなくなってしまった

ほら簡単な話なんだ
昔も今も起こり続ける災難に不運に不幸に人間関係に
どれだけ嫌になってもいつでも抱えるものは
簡単には吐けないものばかりだから

いつか 私というパズルが
大事な枠を失くして ピースもいくつか失くしてしまって
人と並べなくなってしまった時
それでも見てくれる人を求めていた

今 それに気付いて
そうしたらどうだろう?
驚くほど我儘で自分勝手な自分が
出来上がって戻って来て

今 助けを求めているのだって 誰かに気付いて欲しくって


きっと誰もが 甘え切っていると言うのだ

嗚呼この世界は 息苦しいなぁ‥‥

一つの日記とシルシ

嫌い
小さく呟いた
それは誰かに向けたものだったか

好き
小さく呟いた
それは自分に向けられた事はあったか

嫌い
口に出した
それは自身に向けられた言葉のはずだ

好き
口に出した
それは貴方に向けた言葉のはずだ

それは 誰もが思った感情だったか

それは誰もが抱いた感情だったか

だとして君は
何故

空白の中白を染めた一人に
一言だけ添えた

愛してる

最初で最期を
ここに記した

この日記は
あなたに見てもらうための日記

空に響く

一人の少女は言った
「助けなど要らないよ」
『誰も助けてはくれないのが現実だろ』

いつだって少女は強がった
「大丈夫だよ気にしないで任せてくれればそれでいいさ」
『また苦労が増えていく、もう嫌だな苦しくて仕方がないのに』

頭を掻いてその度に手に残るものが嫌になって
『嗚呼体が不調を訴えてる』

一人の少女は言った
「構わないで話したくない」
『僕の苦しみを知って話を聞いて無視をしないで独りにしないで』

少女はいつまでたっても少女であった
それを知るのは一人か…或いは…

『ずっと子供で居たいんだ』
「大丈夫だよちゃんとやれてるから」

変化が一つあった
それによって少女はいいものになれただろうか
人の判断に恐れ続けている少女は
人が見る自分の像を壊さぬように必死なのだ

『もう限界なのにな』

高望みされている
そこまで出来る人間ではないのに

『ヒトは私を見てくれないから ヒトという存在は そいつら全ては 敵だ』

笑顔を続けた 笑顔を作った
何度泣いてもそれを知る数人ですらも
本当を理解する者はいるか…いないか…

『まだヒトリなんだ』

ああ ああ あああ

『大人にはなりたくないなぁ』

ああ

『変わっていく事にはもう恐れなくなってしまったのか』

ああ もう いいのだ

『それでいい 大丈夫私は強いから』
「助けてなんてくれなくても平気だから」

『強いから大丈夫だものみんなが期待する私は』
「それはもっと強くてしっかり者で任せていたら色々してくれて気を遣えて」

『それは理解しているんだよ 強がりの私が真実で』
「こんなに弱い私は真実じゃない それは他人が見ていない自分だから」

『ヒトが見る私はそうなのだから』
「ヒトという奴らはそうやって見るのだから」

『まだ 笑えるかな』
「笑って元気にして馬鹿をやってそうやって それが自分だから」

『それ以外は 自分とは認められないらしい』
「生き辛くはないよ いつもやってきたことだから」

ああ ああ ああ


言葉は全て空に響いた
その声は誰にも届きはしない

「そんな事 知ってるよ」

無題

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
その数字はゆっくりと数えられた

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
きっとそれに意味などはない

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
思考をやめて眺めるだけだ

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
10

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
それがこれの意味になる

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


fin.

短編集

短編集

小さな短編集 飽きるまでずっと続きます

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