詩人

まど

小さく咲いた花を摘み取っては
ひそかに唇にあてて
滲み出る色を喉に注いでいく

流し込まれる流体が
少年の内部に満ちた時
水彩は思わず音楽となって
彼を森に歌わせる

しかし歌は消えていく
花冠にした色の抜け殻の
ガラス細工の宝石の
美しさにかなう前に そっと

詩人

詩人

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
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