Aの呼び出し

小学校時代の知り合い、「A」に呼び出しをされる「私」。
時期を考えて宗教関連かと思い、適当に流すつもりだったはずが、
「A」は宗教とはまた違う得体のしれない不気味さを持って、
私に接してきた。

――これは、もう15年も前の話である。

先日、ある人に相談を受けた。仮にAとする。

Aは、さほど親しい友人ではない。小学校時代、何時だったか、どことなく覚えているから
高学年あたりにクラスが同じであった。ただそれだけだ。

卒業してから一切合っていなければ、連絡も一切合切取り合っていない。
本当にお互い「ああ、いたな。あんな人」そんな認識だったはずだった。

そんな彼女に突然呼び出されたのは、よりにもよってお盆が始まる初日である。
私はお盆にはあの、例のアレなイベントに参加する。隠す必要もないか。コミケである。

コミケを明日に控えていて、サークル参加であった私は、ペーパーとコピー本を刷るのに大忙しだった。
だからできうる限り断りたかったのだが、Aはどうしてもとせがんで聞かないので、昼間の数時間だけならという
約束で、私の住んでいる実家そばの喫茶店で落ち合うことになった。

Aは先んじて喫茶店でコーヒーを飲んでいた。小学校時代よりも少しふっくらした印象があったが
当時が痩せぎすだったので、調度良くなったのではないかと思った。服も量販店で数千円出せば
一式揃うような代物で、表情はくたびれていた。けれど指には不相応なダイヤの指輪が光ってた。

私が店員にサイダーを頼んで、彼が踵を返した途端、彼女は密やかな声で語りだした。

「あなたになら理解できると思う、いい話なの」

くるんじゃ無かった、と私は思った。こういう切り出し方をして、B4サイズの白い封筒から、おかしな
カタログを取り出した当たりで、その思いは更に強くなった。

「聞いて。今私はMさんという方の公聴会に参加しているの。その方はなんでも言い当てるすごい方なの」

とりあえずまくし立てるように始まったので、いずれ書く作品のネタにでもしようと、私は適当に相槌を打つ。

「それでね、その方にあなたの話をしたら大変興味を示されてね。ぜひお会いしたいって」

逢いたくねーよ、と勢いとノリで言ってやりたかったが、こういう人は邪険に扱うと後でさらにめんどくさいのだ。
だから、はあ、と生返事だけして運ばれてきたサイダーを飲んだ。

「あなた、覚えてる。小さいころ。どっちが霊能力があるかって話」

 Aがでかい声でまくし立てるので、喫茶店の客や店員がこちらをちらちら見だした。
正直そんな恥ずかしい小学校時代の黒歴史なんて出してほしくないのだけど。

「したね。あの頃は子供だったし。たしかAさんの方が凄かったんじゃなかったっけ」

私は出来うる限り小さな声で彼女に返答すると、突然彼女の顔色が気色ばんで、
俯いてしまったので、何事かと思った。

「……あの時は、他の友だちに協力してもらって、あなたを負けさせたかったのよ」
「……まあ、いいんじゃない。昔の話だし」
「ダメなのよ、それがM先生のいうオロダマキズを呼ぶ原因になったの!」

 ああ、でた。ヘンなカルトにありがちな変な用語。と思いながら、彼女と張り合っただかなんだかの
よく解らない勝負のことを私は必死に思い出す。


 ほとんどうろ覚えだけど、こうだ。

 彼女は当時、物珍しい大きな水晶を持っていた。直径15cmはあったと思う。

 大人になった今となっては、別段凄いものではないのだけど、小学校高学年の
霊感だとかオカルトに興味を持ち出す年齢にはたまらないアイテムの一つだ。
 Aの家は普通の家だが、彼女の祖母が鉱石集めが好きだかなんだかだったようで、
その祖母がなくなって形見分けしてもらった時に、彼女が奪うようにもらってきたのだという。
 そんな彼女はクラスに水晶を持ってきては、放課後こっそりと取り出して占いごっこを
始めたりしたのだ。

 対して私はタロットにはまっていた。
少女漫画で乗っていた不思議なカードに魅せられて、お小遣いをためて購入した。
もちろん子供の小遣いで買えるようなものだから、装丁も見た目もお粗末だが、
自分にとっては魔法のカードを手に入れた気分だった。
 タロット占いの本を読みながら、自分ができそうな占いをやっては、ときめいていた。

モノがトランプに似たものだったから、Aのように隠さなくても担任は咎めなかったので
一人でよくタロットをやっていた。そのカードにドラゴンやら剣やらが書いてあったからなのか
見て男子が興味を持ちだして、私は、タロットの説明をした。彼らはそれを聞いて占いを求めた。

私が唯一理解していたのは「ホロスコープ法」だ。一番簡単なのだけど、
カードをシャッフルし、12枚を円形に置いて、位置によってそれぞれの意味を読み解いていくものだ。
ただ、タロットカードの意味を全て網羅していたわけではないから、本を片手に
男子に占いを披露した。

 タロットをしたことのある人はわかると思うけど、タロットカードというのは、
案外近くとも遠からずの意味合いを導き出す確率が高いものなのだ。
 男子は私の占いが当たると騒ぎ、少しばかりそっち方面の人気ものになってしまった。

さてそんな中、Aが私に勝負を挑んできた。彼女は水晶球を使って予知する力があると
豪語してよく女子を占っていたし、彼女の仲間らも楽しげにそれに乗っていた。
 けれど男子連中が私のが当たる、などとAとその仲間をからかったので、彼女が憤慨したのだ。

 私は気が弱く、こういったことには乗りたくなかったし、Aはクラスでは華やかなタイプで
私は地味だ。先々いじめられたくないのもあったから、クラスカースト的にもあまり騒ぎにしたくなかった。

趣味でやってるトランプみたいなものだから、当たってるわけではないと言うのだが、
男子が騒いで勝負しろと煽る。本当にこういう時の騒がしい系の男子は無責任だから嫌いだった。


 結局、Aの提案で、一週間後の運動会の天候を占う勝負となった。

 私はいやだな、と思いながらカードをシャッフルし、Aは水晶球を置いて何か呪文を唱えている。
大人から見たら多分かなり滑稽な光景だと思うだろう。だが、観客は小学生しかいない。
異様な雰囲気の中、私はホロスコープ法を展開して、手の届く範囲の出来事を占う
第3ハウスと、長期的な動きとして第9ハウスを開いた。

 結果として、第3ハウスには太陽の正位置、第9ハウスには悪魔の逆位置が出た。
一週間後だったのと、二つがあまりにもかけ離れたものだったのと、小学生だったのもあって
「晴れ時々曇り」という答えを導いた。対してAは雨が降るという予言だった。

当たったのはAだった。
運動会は雨が振り、中止になって私が負けた。何故か男子は私を責め、
暫くいじめられたのを覚えているが、それもそう長く続かなかった。

 私がタロットを学校に持ち込まなくなったのと、占いのことで喧嘩になった男子とAが
揉み合いになって、謝って水晶を落として割ってしまったからだ。
それから担任に占いをすることをクラス全体で禁じられ、話題にも上らなくなった。

たしかそんな下りだったはずだ、と私は考えていた。



「私、本当は。あの日の天気を知ってたのよ」

 俯いて翳りのある笑みを浮かべたAが、自身を自嘲するように呟いた。

「友達のT子ちゃんのお父さんが気象予報士だったの……それで」

 T子、誰だったかと思い返し、A子と常に一緒にいた大人しい子を
思い出した。親の職業までは知らなかったが、確かに次の日の天気を
よく当てる子だった気がしないでもない。

「ああ、そうだったんだ」

 あの頃、そんなことさえ気にもしていなかったし、今更ネタばらし
された所で、何が変わるわけでもない他愛な子供の勝負事に、私は
ただ頷いた。

「それだけじゃないのよ。貴女は当ててたのよ」

 晴時々曇らなかったじゃん、と冗談めかしてお茶を濁そうと思ったが、彼女の目が
ギラついて冗談をいう雰囲気ではなかったので、私は言葉を飲み込んだ。

「M先生は浄化の一端でタロットをされるわ。それで、私は貴女の事をふと、思い出した」

 宗教にハマっている人の顔って、本当に大体一緒。
生気が無いくせに、紛いのものに活力を纏って、瞳の輝きが尋常じゃない。
まさしくAはそんな顔をしていて、私は内心気色ばみつつ、茶化すと更に面倒になりそうだったので、
言いたいこと全てを我慢して苦いコーヒーを嚥下して軽く俯いた。

「ホロスコープ法で、あなた第3と第9を開いてた。第3は太陽だったわ。うちのクラスは
活気に湧いていて和気あいあいとしてたわ。運動会のある当日まで。でも、運動会が
終わった途端、私は水晶を壊されるし、それが目に入った男子は失明してしまうし、
修学旅行でも事故は起きるしで…。最悪な卒業だったわ。悪魔に導かれたみたいに!」

 早口でのべつまもなく語るAの言葉を右から左へ流して聞きながら、己自身が認識していた
出来事の中にも、いつくか歯が欠けた櫛のように、完全に忘却しきっていたものが混じっていた
事に、ほんの少しだけ驚いていた。
 確かによく考えて見れば、クラスで一人、目の怪我かなにかで転校したような気がしたし
Aの存在も凄く薄くなった気がした。
しかし、失明やら修学旅行の事故はいくら頑張っても思い出せない。

【徹夜2日もしてるからかなあ……】

 睡眠を取らないと、記憶が途切れることがあるから、それかと思うのだが、
そういった時の記憶の忘失は、直前の記憶だとも聞く。それに過去の記憶なら
ある程度覚えているし、そんな大事件なら忘れている方がおかしい。
 しかし目の前の彼女にとっては大事件だったのだ。それを覚えてないと
言ってみようものなら、口の端から泡を飛ばして、支離滅裂になっていく
演説が私への糾弾に変化するだろう。
 こういうタイプの恨みを買うのは、後々面倒なので、私は口をつぐみ続けた。
記憶に関してはイベント後、幼馴染に聞いて、脳外科にでも行ってみようと
考えながら。

「……でね、M先生が、全てを当てきった貴女を跡継ぎに据えたいって仰ったのよ」

 謎理論が謎理論を読んだ大宇宙の意思の説法が終了し、本題に戻った。
しかも、なにやらおかしな流れになっている。

「だから、ぜひ一緒に来てほしいのよ。先生はとてもお喜びになるから。ね?」

 十数年前の事を持ちだして語るAもAだが、それを信じるM先生とやらもなんだろうと
内心苦笑いをしながらも、私は慇懃を尽くして彼女に言葉をかけた。

「……悪いけど、ここしばらく予定がつかないの。電話でも話したけど。だからまた今度にしてくれないかな」

 流石に付き合いきれないと思った私が立ち上がろうとした時、Aは私の腕を掴んで、
口から泡を吹いて声を上げた。

「あなたがいないとオロダマキズが私の胎内で孵化してしまうのよ!M先生はあなたがいれば
私のオロダマキズがダダラミズクにならないって保証してくれたんだから!」
「オロ……ミミズク??はい?」

 私が聞き返しても、彼女は意味の分からない単語を交えて私の肩をがくがくと揺する。

 オロダだかダダラだかしらないが、髪を振り乱し、瞳を大きく見開いて口から泡を飛ばし
顔を真っ赤にしてまくし立てるAが、私には蛇のような不気味な生き物に思えて、
思わず腕を振りきった。

「兎に角私、帰るから」

 腕を振り切られ、席に尻餅をつくように座ったAに背を向け、私は全速力で喫茶店から逃げ出した。
 しかし彼女は、おかしな奇声を発しながら、私を追いかけてきた。

「オロダマキズが孵化したら、転生できない。ダダラミズクになり地を這うのは嫌なのよ!」

 私は後ろで何度となく叫ぶAの声を聞きながら、兎に角走って逃げた。当時Aは
足が早くて、私は鈍足だったから追いつかれるかと心配になったが、幸い現在の私は
彼女よりも足は早いようで、追いつかれそうにはなかった。

息を切らせて家の前に辿り着いた所で、私は一人の老婦人を見た。

「お待ちしてました。Aさんのためにも来てください」

 メガネを掛けた上品そうなおばあさん――恐らく彼女がMだろう。

「オロダマキズは人の業です。貴女はそれを浄化し、ダダラミズクを救済する力があるのです」

 人が悪そうには見えないがその糸のように細い瞳が、餌を目の前にした蛇に似ていた。

 オロダマキズもダダラミズクも、蛇に似た生き物を連想していた私は、このMこそ、
その得体のしれない怪物の生みの親ではないかと感じだし、背後から迫ってくるのAの、
笑顔と狂気と信仰をないまぜにした笑顔ともダブって、Mが恐ろしくなった。

「どいて!」

 背後から奇声を上げながら迫ってくる狂人じみたAから逃れることだけを私は考えていたので、
そのM婦人を突き飛ばし、私は玄関口まで走った。
 扉を開こうと手を伸ばした時、ものすごく生臭い息が首元で掛かって、振り向くと
さっきの老婦人がAと全く同じような顔をしてる上に、人間とは違う細長く割れた2枚舌を
伸ばしている。

「お前が私の代わりになるんだよ、ダダラミズクになってしまった私の代わりになるんだよ」

 生臭い吐息を吹きかけながら、私の体に触れようとしたので、思わず私はその手を振り払った。

「嫌だ!」
「いうことを聞け!」

 Mが、どこから取り出したのか、割れたガラスの固まりみたいなものを持って
私に殴りかかろうとする。
 殴られる、と思い、思わず両手を顔の前にかざした時、鍵のかかった玄関が突然内側から開いて、
玄関から伸びた手が、私を引っ張りこんだ。

――そこで私は目を覚ました。天井は白かった。右手側には点滴とそのチューブが見え、
左手側には、心配そうに見つめる夫と、呆れ半分に見つめている母の姿があった。


……そもそも私は、実家ではなく、少し離れた近隣の市で生活していた。
結婚もしていたし、この日は休日で夫も居たのだが、彼は買い物があると言って、
少し出かけていた。

 私は2日ほど睡眠時間をとらないで漫画を書いていたのと、少し疲れて横になった後
停電が起きて冷房が切れてそのまま熟睡してしまったせいで、脱水症状を起こして
今でいうところの熱中症を起こして病院に搬送されたのだった。

 と言っても、停電した事で心配してくれたのか取って返した夫と、
たまたま立ち寄ったという私の母が、出会いすがら合流して住んでいたアパートに
駆けつけてくれたのもあり、処置も早かったからか重篤な症状にはならず、
病院で点滴を打ってその日のうちに返された。

 帰宅の際、母がこんな役立たず置いてけないから、という、いつもの
私に対しての悪罵まじりの謝罪を夫にしつつ、私たち夫婦を実家に強制帰還させ、
その日は静養するはめになった。
 もちろんコミケは無し。急ぎ、友人数人に連絡を入れると、代理売り子を
請け負ってくれる子がいたので、その子に全て任せることにした。
 
 夫も泊まるように促され、母手製の美味しいご飯やらビールを頂き、
彼は満足して客間で就寝した。

 私は寝付けなくて、リビングで一人寝酒を決めていた母に夢の話をした。

 母は頷きながら仏壇の方を見て「お線香あげとき」と言ってから、
私にも日本酒をお猪口に注いで手渡した。

 熱中症になった人間に酒を薦めちゃダメだろ、と思ったんだけどお猪口だったし
仏壇に線香に意味があるのかと思って、言うとおりに一口程度のお酒を戴いた。

「M先生ってさ」

 暫く黙ってた母が、ぽつりと言った。

「あんたの小学校の担任。Aさんもとっくに亡くなってる」

 私は絶句したが、母はぼんやりとしたままお酒を飲んでいる。

「なんか朝から嫌な予感がしてね。あんたコミケがー原稿がーって騒いでたし。で、あんたんとこ行ったらそれだし」

 そうぼやきながら、小さく溜息を付いて母がまた一口お酒を飲んだ。

「ぼんやりしてるくせに変にカンが強いんだから、少ししゃんとしなさい」

 少し語調強めに母はそう言って、私を軽く睨んだ。

「おかあさん、あのさ」
「ん?」
「修学旅行ってなんかあった?」

 私の問いに母は目を瞬かせて、更に深く吐息をつく。

「あったけど、あんたはなんにも覚えてない。……欠席したんだから」
「そうだっけ」
「Aちゃんが、あんたに嘘の出発時間を言って、あんた遅れたんだよ」
「……ああ」

 思い出したくなくて、私は記憶の奥深くに締まっていたのだと、やっと改めて自覚した。

「で、後から電車で向かうって時――バスが事故って、数人の死傷者がでた」

 それが、と母は言ってから、少し渋面を作って首を左右にふる。

「……兎に角、あんたが知らなくて当然なの」

 多くを問う事も、語ることもなく、私達は暗黙の了解のごとく頷いて、俯いた。

「……結局なんだったんだろ」
「解かんないけど、あんたカンが強いもんだから、頼ってきたんだよ。迷惑な」

 俯いた私に、母はそう言って立ち上がってキッチンに戻ると、塩とひとつかみ取って
玄関先に振りまく。

「霊感対決なんてやってるからだよ――これだから小学生は」
「……15年近く前なんですけど」
「うっさい。さっさと水飲んで寝ろ」

 私のツッコミを無視し、母は取って返してまた一杯注いで呑み始めていた。



 それからまた15年以上たつわけで、母も亡くなっているのだけど、私と母は
そういった不可思議な逸話が多くある。
 
 因みに夢の話だから、オロダマキズやらなにやらが何なのかは私にはわからない。

 ただAは兎も角、M先生はあんな顔ではなかったし、そもそも男性教諭だった。
 Aはもう、そのオロダマキズが孵化して、ダダラミズクになってどこかに這いずって
いるのではないのだろうか、とぼんやり考えたこともあったが、所詮は想像の域を出ない。

 例えそうだったとしても、あんな狂気じみた盲信の中、君の生き物に変容して、
永劫這いずる程の罪をこさえたとも自分は思えないし、其処まで恨みつらみも私にはない。

彼女らが成仏して、奇妙なモノから逃れられているといいな、と私は心から願っている。

Aの呼び出し

これは完全な実話ではない。

 色々な私の出来事と、母との言葉の掛け合いをミックスした話が
この話である。

おかしな夢や、母との掛け合い、熱中症、など。
すべて絡まってまばらに起きたことを一つに凝縮したお話である。

 母とよく話したのは、霊感なんてあってもろくなもんじゃない。ということだ。

 ありがたいことなのか、宿命なのか解らんが、父も夫もゼロ感なので、
それが一番いいのよ、と母もよく言っていたが、私も本当にそう思う。
ゼロ感は最強だ。何も寄せ付けない最強種だと私は思っている。

困ったことに息子が私の奇妙な勘を少し受け継いでいるようで、
小学生故に厨二病発症しつつある彼は、なんか心なしか嬉しげなので、
つい、母と似たような態度をとってしまうのだが、大人になって薄れてくれるといいな、と
あの頃の母のように内心祈っている。

Aの呼び出し

  • 小説
  • 短編
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-09-01

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