Migraine
あまり期待はしないで欲しい。
昔から、そうだった。
ねぇ知ってる?僕がいっつも頭が痛いのって、
「僕がこの世から散るからなんだって」
可笑しな話だよね。僕がこの世からいなくなるって、でもあながち間違ってはいないんだ。これ、
君には言っておきたい。実は僕、星の存在なんだ。星から来た、星の人。うん、所謂異星人って事だね、フフッ鳩が豆鉄砲喰らったみたいな反応っっやっぱり君は面白い。
「何で、居なくなるの?」
ってそりゃあ期限が近づいているからだよ。何しろ星の反対を押し切って地球にいる君に[愛]に来たんだもの。愛しさ余りにね、嗚呼、どうか笑わないで?僕は至って真面目な話の最中なのだから。
「あら、ごめんなさい?」
いいさ、わかってくれたなら。
それはそうと話に戻ろう。
僕は星にとって核、即ち心臓と言える存在だ。その心臓が人のからだから離れてうろうろしていたら君はどうなる?
・・・。そう、死んでしまうね、それと同じ様な感じで僕も星と離れたら長くは持たない。僕はもちろんその星も。
悲しいって?泣かないでおくれよ、僕はちっとも悲しんではいないのだから。
何故かって?あははっ君は面白いことを聞いてくるんだね、そんなことは言うまでもないだろう?
「君と居たからさ、君との時間、君の存在、何もかも全てが僕の生きる糧となってしまったからさ」
僕がいつ消えるかは僕自身でもわからない。分からないんだ。
でも大丈夫。僕は消えても消えない。ずっと君の心で生きつづけるから、生き続けられるから、どうか君も幸せになってほしい。頼むよ、
さぁこの話もそろそろ終盤。僕は宴に戻らなくては、
では、皆様御機嫌よう。
「私はいつもの場所であなたを待っていたの」
わけも分からずいつまでも、イツマデも何時までも、よ。
泣いても喚いても私が妻である事には変わりはないわ、分かってるの貴方は何時になったら現れるの?5年後?10年後?100年後?
それでも私は待ち続けるわ、貴方の妻として、そして貴方の友として、だってだってそうでもしないと、諦めが着かないじゃない。
3年前の私は馬鹿だった。
あの時の本当の貴方の言葉に気づいてあげるべきだった。
ごめんなさい。
本当に。
Migraine