夏の最南端

人口の地平の凹凸を境に

この狭い海と空の青さを

浮かぶ白い雲を眺め

生まれ故郷のこの島の最南端は

工場の醜さと青の美しさ

向こう岸に犇めき合う諸行無常を

羨むような傍観するようなで

立ち尽くす静寂

「ただいま」

って言ってみた

夏の最南端

夏の最南端

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-08-22

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