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あたしを女の子にしないで
にんげんでいさせてね

守り続けた処女膜を
破こうなんて思わないでほしいの

別れ際、改札でもう一度振り返るかどうか考えるのはもうやめたいから
あなたのことを好きかどうか考えるのも
もうやめる

恋に希望を持つなって彼女は言ったけど
ひとりだと思えば思うほど
あなたはわたしの希望になってしまった

そのことそのものに絶望して
書き綴ったことばたちで私は瞬間詩人になる

女の子でも人間でも詩人でも希望でも
世界はわたしを通して回ってるんだと思っていたそんなことなかった
あなたの瞳からこぼれるあの子への恋心を見た時に知ったことだった

失恋とかいう可愛らしい感傷はなくて
使われることもないのに血を流し続ける子宮がただただ可愛そうだった

それでもあたしにんげんでいたい


20150814

18

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-08-15

Copyrighted
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