新学期の生贄
恐ろしい部屋に閉じ込められた少年達の運命やいかに!!!!今回はちょっと長めです。あと、ギャグものですので。
なんてところだ。薄暗く静かな部屋には人が沢山いた。周りはそいつら皆して白装束で、顔を隠していやがる。薬くさいこの部屋に閉じ込められた俺たちはドアの所にいるゴリラのせいで外に出ることすらできない。執行人は魔女みたいな女で、こいつもやっぱり白装束で顔も見えない。
ここはきっと拷問部屋だ。前の奴の苦しむ様を見なければいけない。一緒に来た仲間と話せばゴリラが騒ぐ。俺はきっとこの静かな空間で前の奴らと同じ運命をなすすべなく繰り返すだろう。
思い返せば、この施設に来てからまだ一ヶ月もたっていない。まだ友人ができたばっかりなのに。新しくやることが増えて、家からの道が新鮮で、見たことない物がたくさんあって。まだ、これからなのに。まだ、まだまだなのに・・・
「17番」
くそ、俺の番か。くそ、くそ。ここで終わるのか。まだやり残した事がたくさんあるのに。
仕方がない、先に散っていった奴らに会うと思って覚悟を決めるか。
「は~い、少しチックとしますよ。」
「ハイ終わりです。お疲れ様でした」
ふう、最近の注射針はそんなに痛くないらしい。くそツマンナ健康診断とやらもこれでおしまいか。なにも昼休みを潰してやらなくていいじゃないかな。
「あ、お前ら来週のこの時間、歯科検診だから。」
体育教師のゴリラが嫌な事伝えてくれた。ありがとうゴリラ、あとでバナナやるから。絶対覚えてろよ。
新学期の生贄
新学期の健康診断っていやですよね。まじ昼休み潰すなし。なつかしの中学時代が思い出されますね。