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ずっと探していた場所を
見つけたような気持ちで
人差し指を動かしている

握っていた黄色のシャーペンは
親指に変わりいつか人差し指になった

ことばを知らないこどもが
喃語を発しながら望むものを指さすような気持ちで僕だけのことばを探っていく

怖かったのは君に会えなかったからで
ひとりだと信じ続けていたからだった

変わらずひとりぼっちのまま
冷房に冷やされた部屋で
少し痛む膝をさすりながら
すこしだけゆるされた気持ちになる

何も変わっていなくても
それはつまりことばが友人になったあの日から何も変わらずにあるということだ

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-08-08

Copyrighted
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