恋をした。初恋だった。
 それは私が大学生の時だった。
 本当は高校のときだったのかもしれない。自分がそれを恋だとは無視していたのかもしれない。
 今でも、彼のことが好きなのかととわれれば、あやふやな返答をするだろう。だが、私は認めないのだ。
 (認めてはいるがあまりその恋には触れたく無い)

 彼はきっと幸せになるであろう。私ではない誰かと。
 彼はとても素敵な人なのだ。・・・私の思い出がそのままなら。

 さようなら、恋。
 ただいま、日常。

 そしてきっと、またこの恋は私が老いたときにあいさつをする。





 

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-08-08

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