慈しみ

省みるということは
鏡の中の憎しみに気付くことだよ
慈しむということは
鏡の中の笑顔に微笑み返すことだよ

日常の幸せは時計が刻む一秒一秒に
細やかに満てるもの

禍々しい冥い塊が心臓で膨らんでいる
そんな時こそ美しい詞を綴るのが良い

夢の合間に浮かぶ暖色の思い出を
一つ一つ大切に思い出して胸に抱く時
貴方の栗色の髪を優しく撫でては
安寧の最中に今日を終えられるのです

慈しみ

慈しみ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-08-04

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