もう、会えないから。
たとえば、あなたともう一度
誰しもが、生まれてきた運命というものを考えてしまう
私はなぜ、生まれてきたのか。どうして、ここにあるというのだろうか。私は、何をすればいいのだろうかということを。
人は、人として。使命を持って生まれてきたのかもしれない
人は、人を 自由に導き出そうとしてしまうところがあるから。
昔からそうだった。私は、私であって、私ではない。
私は家族のために生まれてきたから。自分の将来なんて、もう決められていたから。
その概念から、抜け出すすべなんてなくて。私はいつも、弱虫だった。
決めることになれてなんていなかった。いつも誰かのせいにしていた。この世界から、飛び出してみたかった。
でも、大好きな人達を裏切ることなんて、したくなかったから。
だって、私は優しい人だから。
優しい 臆病 ねえ、どれが正しかったのかしら
あなたの愛を、あなたとの恋を、私は実らせたかった
もう一度なんて、もうないから。私も、もう若くないから
あの頃、私は幸せだなんて思わなかった
でも、今の私は本当にあの頃をなつかしく、愛おしく感じてしまう
好きなの。でも、もうだめなの。あの頃にすべてを戻して、もう一度、もう一度だけ。
仕事も 居場所も 全部捨てて あなたにしがみつけばよかったのよね。
もう、会えないから。