終わらない苦しみの連鎖

はじめて投稿するので下手ですが、どうぞ読んでください。

 『あんたなんて誰も必要としていないよ?』
 私はまた、投稿ボタンをクリックする。
 
 またどこかで、誰かが苦しむ。
 またどこかで、誰かが泣く。
 
 またどこかで、誰かが、復讐する。
 
 終わらない苦しみと悲しみの連鎖。
 
 ここは裏学校サイト。
 私が通っている学校の、生徒しか知らない。
 
 学校の誰かのことをののしりあう。
  
 やっているひとは罪悪感なんかない。

 私も、そうだから。
 
 ほかの話題も見ていくと、ある話題に目が留まった。
 
 『こいつ、2組の委員長だろー』 
 
 2組。
 私のクラスだ。
 私もクラス委員をやっているが、副委員長だ。
 委員長は私とペアになって仕事をしている、口うるさい女の子。
 
 先を読み進めて行く。
 『コイツうざいよなw人にごちゃごちゃ言うぐらいなら自分でやれよ』
 『キモぃって前から思ってたんだ。いいざま。つか早く死んだら?あんたなんて私たちには必要ない』
 『このおさげ、ダサすぎ。いつの時代だよw』
 写真やメールアドレス、ケータイの番号が載せられている。

 実は私も、この子のことがあまり好きではない。
 
 毎日毎日、
「ねえあんた、プリント集めた?早く集めないと私まで怒られるから早くして」
「もっと大きい声出しなさい!みんなに報告しなきゃいけないのに、そんなんじゃ報告にならないじゃない!」
 本当にはらが立つ。
 
 私も、ここに書き込んでやる。

 
 私にごちゃごちゃ言ったこと、後悔させてやるんだから。
 
 私は急いでキーボードを叩く。
 
 『いつも私に指図しすぎ。なんで自分でやんないの?鬱陶しいんだけど。さっさと死ねば?あんたなんかと仕事やりたくない。』
 
 また投稿ボタンをクリックする。
 
 私のこの文を見て、泣けばいいのよ!
 思いっきり、苦しめばいいの。
  
 これは、復讐なんだから。

 数分後、私の書いた文の下に、新しい書き込みがあった。
 『俺も鬱陶しいと思う。いつも委員会のとき怒鳴ってるし、お前のほうが委員会ぶち壊しだっつーのw』
 
 こうやって誰かが同意してくれるから、私はやめられない。
 
 私と同じ意見を持っている誰かがいる。
 
 その少しの嬉しさで、私はこのサイトの常連になった。
 
 また、他の話題も見ていく。
 するとまた、ある話題に目が留まった。
 
『書き込み者:ユカ:私さ、あんたのことほんっと嫌いなんだよね。見てたらトロくてイライラする。さっさと消えれば?復讐として、住所と電話番号と写真、さらしといてやるわ』
 私のメールアドレスと、ケータイの番号が載せられている。

 だれがこんな事・・・
 私はこの学校に入学してからずっとこのサイトを利用していた。
 でも。
 私がこんなふうにして、悪口を書かれたことがない。
 
 ユカって誰?
 私は一生懸命考えた。
  
 ふと過去の記憶が頭をよぎった。
 ユカは、あいつだ。
 2組の委員長。 
 私がさっき悪口を書き込んだ。
 あの。
 
 前に委員長が友達にこんなことを言っていた気がする。
「ねーねー、裏学校サイト見たぁ?私あれユカで参加してるんだけどねー」

 私は裏学校サイトにこいつが来ていると知ってあまりいい気分ではなかったので聞き流した。
 
 復讐?
 私はあなたに復讐したのに、復讐し返されるなんて気に入らない。
 
 そのとき、ケータイがなった。
 
 急いでみてみると、メールが50件以上来ている。
 
 一件ずつ確認してみる。
 『死ね死ね死ね死ね死ね』
 『キモぃ。あんた見てると吐き気がする。』
 『さっさと消えろよクズ』
 
「いやっ!」
 私はケータイをベッドの上に投げた。
 まだケータイは鳴り続ける。
 
「やめて・・・」
 足が、震えている。
 
 委員長。
 あんた、絶対、覚えていなさい。
 私にメールを送った人も・・・・
 
 覚えていなさい。
 
 私はまた、キーボードを叩く、
 投稿ボタンをクリックする。

 またどこかで、誰かが苦しむ。
 またどこかで、誰かが泣く。
 
 またどこかで、誰かが、復讐する。
 
 終わらない苦しみの連鎖。

 
 
  
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

終わらない苦しみの連鎖

ほんとにごめんなさい。
小説になっていないような気がします・・・
また次もなにか書こうと思っているので、読んでもらえたら幸いです。

終わらない苦しみの連鎖

インターネットの怖さを書きたかったのですが、なってない気がします。 でもまあ・・・ぜひ読んでください。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-03-29

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