Dear.

Dear.

唯一無二の君に捧ぐ

君は今、何をしていますか。
君は今、何を考えていますか。

聞きたくても声が出なくて
呼びたくても喉が締まって

君が今まで与えてくれた言葉
君がこれから与えてくれる言葉

どれを信じたらいいの
どこからが優しい嘘だったの

素直になれない君と
素直になりすぎた私の間で

いつから擦れが生じていたの

私の気持ちが片道切符なのは
素直になれない君のせい?

君が素直になれないのは
大人になれない私のせい?

いたちごっこにぐるぐる廻って
同じ道をふらふら歩いて

カタチのないモノに縋って
過去も未来も取り繕って

不器用な私は
苦しさ紛れに言葉を吐き
寂しさ紛れに自分を傷つけ

違う、ちがう、そうじゃないって
君への気持ちを整理して
それでも言葉に出せなくて

君へのコウイは特別で
他の何にも代えられなくて
大切にしたいはずなのに
私のそれは確実に君を傷つけて

出る言葉とは裏腹に
心はどんどん沈んでいって
もうだめなんだろうなんて考えて。

本当はね、
君のことが好きなんだ

でも、私ではこの気持ちを切り捨てられない

君が特別で
こんな気持ちは初めてで
今まで持たなかった気持ちさえ手に入れてしまって
これが恋なら
どれほどよかっただろう
何度も経験した恋なら
どれだけ簡単に片付く気持ちだったのだろう


どうしたらいいのか
この寂しさを
どうやって伝えたらいいのか

言葉も心も乏しい私では
どうすることもできないんだ。


こんな気持ちは初めてなんだ。

Dear.

君なら答えがわかるのかな

ありがとうございました。

Dear.

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-07-31

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