走馬燈
誰も気付かない傷み心の奥 抜け殻の様でずしりと重く
巡る血は絶え間なく鼓動だけが響く 虚ろに微かに見える世界
何処から間違えた?考えぬ脳内 朽ち果ててくこのまま
腐り堕ちてしまえばきっと 最期は誰かが叫んで切り裂く
透明な存在すり抜けて崩れ 地を這う姿は憐れな我
この世よ終われと思う刹那 無力な涙も枯れ果て鳴く
もう一度最初から…まだ細胞も出来ぬ頃から
何処で踏み外した?此処に居ぬ自分が自分で
終わりを見せてくれるなら 安らかに逝ける筈なの
噎せ返る熱さと苦しみを永久に 楽な方法を選ぶ事はなく
この目が見つめる先に未来なんて… 遥か昔の懐かしき姿
疲れ切った斬ったキッタ?生きてる証 零れ落ちて流れる
カタチが変わる前にどうか 悦い香りを纏うから捜してよ
衝撃的な薔薇薔薇は夢か現か 空から見下ろす無数の肉塊
傷み忘れぬ辛み恨み忘れぬ思念 抱いて強く祈る憎悪の渦
忘れて生きたかった…灰になるまで出ずる欲望
常世に今更未練残すの?自分を滅茶苦茶にした世界に
先が闇に満ちているなら それは終わりと同じ事なの
目を開けど闇は続く 朱色に彩られる体キレイでしょ?
それとも紅く塗られる自分は醜い? ねえサヨナラ
本当は縋りたかった…たった一筋の希望の光に手を
掴んだ代償は払える?心壊して身体を引き裂いて
もう何も視えないこの瞳に 最後に落ちる赤い火柱
走馬燈