起爆装置大爆発! ぶっちぎりバトルテロリスト

城崎 瑠比

美少女といえる程の身体を得てもなお、起爆装置は起爆装置と呼ばれていた。
それは無理もないことかもしれなかった。起爆装置の美少女の身体にはかつてのリスであった頃と同じかそれ以上の爆薬が隠されていたからである。
起爆装置はチュートーのとあるテロリスト集団の一員であった。
起爆装置がなぜこのような今をときめくテロリスト集団の一員であるのか、詳しいことはわかっていない。
自爆から連想されたものであるに過ぎないのかもしれない。

ところで、このテロリストたちは週末になるとバーベキューをする習慣があり、起爆装置も例に漏れず焼かれた肉を食べ、食べていない時は自然な笑みを浮かべて
佇むというようなことを不規則に行うのであった。
バーベキューがお開きになると、起爆装置は決まってトイレに駆け込む。
これは起爆装置が肉というかにんげんが食べるものを消化する機能を持ち合わせていないためで、これは製作者であるたくあん博士に何度も言い含められていることなのである。
実際、肉を食べて吐き出さないでいると起爆装置はなんだか腹の痛みを感じるのであった。
これがにんげんが食べるであろうものを消化する機能を持ち合わせていないためなのかどうか、起爆装置には定かではなかったのだが、それは全くどうでもいいことであった。

そんな日常を過ごしていた起爆装置にも無慈悲に任務の日はやってくる。
チュートー地方にある見かけだけ民主主義国家の一つ、サワ国の大統領、本物川を爆殺するというものでテロリスト達が夢にまで見た最高の任務であった。
テロリストたちは彼女がいなくなればサワ国はもっと良くなるに違いないという信念をなんの根拠もなく信じていた。いや、確信していたといってもよかった。
とはいえ、起爆装置はこのような蒙昧な信念を持ってはいなかったようで、テロリストのリーダーに「任務」を言い渡されても身じろぎ一つしなかった。

起爆装置大爆発! ぶっちぎりバトルテロリスト

起爆装置大爆発! ぶっちぎりバトルテロリスト

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
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