Slope Way
三森 奈々美の夢と現実の狭間で起きるラブストーリー
高校3年の夏。
セミも鳴くうだる夏の中、三森 奈々美は悩んでいた
『どうしよう。』
奈々美の机の上には進路調査票と面接を受ける企業の情報とそして
雑誌があった。
雑誌をパラパラとめくり、とあるページでとまる。
[俳優、女優を目指そう!]
小さい頃からなりたかった夢。
周りからは、無理だよ。って笑われたけど密かにオーディションだって受けた。
合格だってした。
ネットで調べると有名俳優や女優もそこを受けていた。
実績だってある。だから、次は私も…
そう思ってはいるけど、現実はそんなに甘くはなくて
もし東京にいくのなら金銭的援助はしないと両親からもこっぴどく言われた。
普通に地元で就職をするか、高校卒業して親の元を離れて
仕事をしつつ、合格したスクールへ通うか。
決断がすぐそこまで迫っていた。
Slope Way