ココロ

「信じる」とは一体なんなのか
荒んだ生活を送っていた私に対する罰なのか
「言葉」とは一体なんなのか
自分の文字に意味などない
監視カメラもない 盗聴器もない GPSは付いてない
どれだけ束縛すれば気がすむのかしら
警告します
脳内サイレンが常時活動
不安な気持ちがすっかり晴れる日など来ないわね
あと何回裏切られたら終わる?
あと何回涙を堪えたら終わる?
永遠を誓う人と共に居られる日は既に消え失せてしまったわ
その場凌ぎの嘘は幾らでもつける
むしろ嘘ばかりで塗りたくり
べったべたで汚くて前が見えない
嗚呼 ココロを委ねる度にココロが死んでゆく
自ら終わらせた時も
それが終わりを告げた時も
満たされていた筈のココロは気付ばからからに乾いて
隙間だらけの脆い花瓶は捨てられるだけ
修復しましょうか ほら 接着剤で元通り!
なーんて 見た目は最悪だということに気付かぬまま また一人ぼっち
嬉しそうにこっちを見ないで
悲しくなるから
「さようなら」

ココロ

ココロ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-07-22

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