ロストパラダイス

失われた楽園

なんて言うと大げさだけれど、この8年の間割と好きな時に利用できていた別荘地の家を使えなくなった。

元々は知り合いの所有の建物で、除雪や草刈り、デッキの防腐塗装その他メンテナンスをしに年に何度か利用していた。

冬は3泊くらいしないと、屋根に積もった雪が落ちない。

大雪が続いたら、きっと一ヶ月しないで雪の重みで屋根が落ちるだろう・・・と思われるくらいの豪雪地帯なのだ。

周囲には少しずつ家が増えてきたけれど、それでも軽く数百メートル離れているので、都会の感覚だと3丁くらい向こう・・・。
なのでお互いの存在はほとんど気にならない。
車が停まっていたり、夜明かりが見えるので「来ているんだな」と知れる程度だ。

それ以外は畑ばかりで、夏は虫や蛙の鳴き声の大合唱が星空の下で演奏される。

そんなに綺麗な建物ではなかったし、別荘と呼べるような豪華な設備も全然なかったけれど、もう訪れることがないと思うと寂しさはある。

その土地そのものには、行こうと思えば車で2時間足らずだし、電車もバスもある。

ただ、ゆったり数日滞在して、その季節の景色を楽しむというゆとりのある訪問が出来なくなった。


前回行った時は、その土地にゆかりのある小説家の名前の付いた公園をのんびり散策した。
その前は桜の季節だったので、あちこちの桜の見どころを訪ねた。

温泉で露天風呂にものんびりとつかってきたなぁ。

うん、やはり残念だ。

ロストパラダイス

ロストパラダイス

もう訪れることのない・・・

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-07-20

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