旅の途中で
晴れていた空に
あの日の願いをたくす
それはとても大切な願いだ
それはとても尊い願いだ
あの空が曇っても
僕は一人、その願いを抱えたまま
旅へと出てゆくんだ
こうして日々は過ぎていく
誰かを好きだったことも
誰かに恋したことも
遠い記憶になっていく
そうして目的地に着いたら
一人、旅の疲れをとこう
そうしてまた詩を書こう
詩を書くことで、僕の運命も
僕の記憶もいっそう光をはなつようになるだろう
そうしてまた詩を書こう
彼女を好きだったことを
ずっと覚えておくために
一人、詩を書こう
旅の途中で