アメがもっとほしい
アリはあまいものが好き
道の上に落ちたアメの欠片に群がり
自分の巣にもちかえる
小さい欠片だったら一匹で
自分より大きな欠片でも
みんなで力を合わせばできてしまう
それぞれがお腹が減るたびに
食べ物を求めて探し回るのでなく
巣にいるみんなや
これから生まれてくるものたちのために
食べ物をたくわえる
人も同じ
お金があれば食べ物と交換できるから
アメ=お金
アリのようにせっせと働き
もらったお金を銀行に貯金する
どちらも社会的に生きる知恵をもっている
それだけだったら自然なんだけれど
アリとちがうところは
人はお金が入りそうだとおもうと
なるべくたくさん取ろうと
みんなでよってたかってごまかしたりして
自分たちの働きにみあわない過大な請求をしたがる
大きなアメであればあるほど
なぜかそうなってしまう
みんなで一緒にやれば
罪の意識が薄れると思うのか
それとも
やっぱり人は
いつも飢えているありきたりな生き物ってことなのか
アメがもっとほしい