夜中のパン作り

今年の楽しみはパンを作ること・・・だけかも

昼間が真夏日で、夜遅くなっても気温が下がらないままだった夏の日。

夜明けの時間になって、ようやく全開にした窓から涼しい風が入ってきた。
なんともいえない幸せな気分になった。

夜更かしの毎日なので、外が明るくなってからようやく眠りにつく日々。
夜明けの時間は寝床に横になって、文庫本を手にしていることが多い。
あるいは携帯端末で、あちこちのサイトを観ている。

手にしていた文庫本から目を離して、風の入る窓を見た。

本当にほっとする幸せな気持ちだった。

夏はこれからだ。
まだまだ、もっと気温の高い夜がくる。

暑いと何をしていても集中出来ないし、ちょっと動くと汗ばむのがとても嫌だ。

夏の暑さなどない地域で暮らしたい。

寒いのは平気。
降りしきる雪を眺めているのは落ち着く。


あれからまた暑い日が2日続いた。
今は夜明けで、今日は気温がぐんと下がるらしくてひんやりと気持ちの良い風が入ってくる。

パンを焼いていた。
シナモンロール。

いつもと違う形にしようとしたが、シナモンシュガーを普段はそのまま生地に振りかけるのに、今回はレシピ動画のマネをして水で溶いたのが失敗のもとだった。

ゆるくなりすぎて、生地を巻いたら横からはみでてしまって、うまく成形できなかった。

でも焼いてパン自体は良い香りで生地も美味しく仕上がった。
失敗の積み重ねは仕方ない。

初めての事は失敗しても仕方ない。
パン作りを始めた頃は、手際も悪くて成形も下手くそで、今から思うとかなり不恰好なパンを焼いていた。

今はいちいちレシピを見なくても、2種類のパン生地ならそらで覚えているのでスケールの上においたボウルに次々材料を入れて作れる。

慣れることは楽しみにつながる。

夜中のパン作り

夜中のパン作り

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-07-15

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