記憶改変
名も無き男の物語
何か怖い夢を見て、目が覚めた。
朝、6時30分。
顔を洗う、頭が完全に起きる。
朝、7時。
朝ご飯を食べる。
さて、仕事に行かなければ。
「関係者以外立ち入り禁止なのですが?」
会社の前で、警備員に止められた。
あれ。俺、社員なんだけど。社員証もあるし・・・無い・・・。
「えっと、会社のパソコンで調べて貰えませんか?俺の名前で社員証があると思うんですが?」
ある筈だ。いや、きっとある。
「無いですね。本当に、社員ですか?」
ん?何でだろう。
何かの間違いだ。そうに違いない。
「あの、社員じゃ無いのであれば、帰って貰えませんか。」
警備員の口調が厳しさを増している。
あぁ、そういえば、上司の携帯番号知ってるじゃ無いか。
電話を掛ければ良いだけだ。
「あ、もしもし。あのー」
「誰だ?」
あれ?
俺の事を上司が知らない?
どこかにカメラがあったり?
あれ?
そうか。親に電話掛ければ分かるか。
「もしもし。」
・・・出ない。
何なんだ一体。
どうなってる。
誰も俺を知らないなんて。
何か怖い夢を見て、目が覚めた。
朝、6時30分。
顔を洗う、頭が完全に起きる。
朝、7時。
朝ご飯を食べる。
さて、仕事に行かなければ。
記憶改変
終わりなき時間の物語