悪夢

唇が柔らかくて

愛しくて

手に余る微熱を

ベルトを首掛けた自分の姿で起こされた

薄汚れたカーテンと色あせた部屋

合間から光が射したら

カーテンレールに首つった汚い男

それは僕だ

もうずっと君を抱きしめてない気がする

もう忘れてたと思う

それでも眼を開いてたのは

もう一度あの幸福な時が見たかった

君に会いたかった

悪夢

悪夢

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-07-13

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