明かり

夜更かししていて見えるもの。

窓から見える明かり

航空障害灯というらしい。

部屋の南にあるベランダサイズの窓から、高いビルや煙突が見える。

屋上部分に赤いライトが点滅している。


最近出来た40階建てのタワーマンションは、まだ内装が終わっていないのか建物全体が暗いままで、航空障害灯も点いていない。
高層の建物が密集している地区だと、設置しなくてもいい場合があるらしいから、このタワーマンションもそうなのかもしれない。

部屋からだと歩いて、電車の高架下を通って15分くらいの距離だろうか。

北に浴室前の狭いスペースがあり、そこにも小さな窓がある。
一軒家が見下ろせて、片道2車線の道路があり、その向こうに立っているマンションでいつも夜中遅くまで明かりの灯っている窓がある。
あちらからしたら、南に面してベランダが2世帯分並んでいて、東側の上から数えて8つ目の窓だ。

毎晩点いている。

3時半を過ぎて、また北東の空が明るくなって鳥もさえずりだした。

都会でも静かな時間帯だ。
窓を開けていても車の通る音はほとんど聞こえない。

いつもこのくらい静かならいいのに。

明かり

独りじゃない気がする。

明かり

都会でも夜更けは静かです。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-07-10

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