日々のこと 1

今年に入ってからの日々のこと。

7月上旬

昨日は一日晴天だったらしい。

午後8時になっても、北西の空は明かりが残っていた。

今は午前3時過ぎで、北東の空が同じような明るさになっている。
今日も一日良い天気なのだろう。


7月上旬。
夏至から半月過ぎたけれど、まだ日は長い。

今の季節なら、早くに洗濯したものがお昼にはベランダで乾くだろう。
公園に行けば、今が盛りの花々が綺麗だろう。


私はこの半年ずっと、半ば家にひきこもって暮らしている。

生活の時間帯もどんどん夜中にずれていき、明るくなってから眠る日々。
起きてからもぼんやり過ごして、時々夜の早い時間にまた横になって1、2時間眠ることもある。

でも、夜中を過ぎると目が冴える。
夜中眠れて朝に起きたら、少しはまともな生活になるのに・・・。

そう思いながら、静かな独りの時間を過ごせる夜中の生活を好ましく思ってもいる。

昼間でも車の音や近所の工事の騒音が聞こえないような、静かな環境ならいいのに。
そして独りでいられたらいいのに。

やはり夜行性の猫が、たまに足元にやってきて頭をすりつけたり、いつでも食べられるように置いてあるキャットフードを食べたりしている。
気が向くと膝にのってくるけれど、こちらも気が向いたら膝に乗せたままだったり、邪魔に思ったら下に降ろしたりしても、お互い気を悪くしていないようで気楽だ。

静かな暮らしがしたい。

この半年は友達から誘いのメールが来ても、ほとんど断っている。
たぶん、誰かと会ったのは5回に満たないくらい。

ずっとこういう暮らしを続けてきたわけではない。
去年はフルタイムで働いていて、毎日数十人いる職場に所属していた。
毎日地下鉄に乗って通勤していた。

でも、これまでしばしば何もしない数ヶ月の日々があった。
家から出ないことも、人に会わないことも全く苦痛ではない。

今の状態は良くないことは分かっている。
どうしたら抜けられるだろうか。
底にいるとしたら、どうしたら上昇出来るだろうか。

働いたり、誰かの世話をしなくても生きていられる今の環境は贅沢だと思う。
いつまでも続くわけではない。

いろいろな意味で身軽になりたいな・・・と思う。

自分の所有しているもの。
その存在が気になるもの。

同居している人間も猫も。

遠くに暮らしている親族も。

何もなくなってすっきりしたら、自由な気持ちで生きられるだろうか。

そもそも自由になりたいのか。

人生を楽しみたいという気力が無い。
音楽や映画など、こうした深夜に独りで起きていて観たり聴いたり出来るけれど、したくない。
この空間が本当に独りなら、また考えは違ってくるのかもしれない。
音を抑えたり、ヘッドフォンを着けたりは鬱陶しい。


今住んでいる都会から100キロくらい離れたところに、温泉とスキーが売りの別荘地がある。

知り合いが所有している小さな家がある。
管理とメンテナンス担当で、たまに利用している。

そこに、一人で行ってしばらく過ごせたらいいな・・・と思う。

布団や調理具・食器などは一通りあるから、後は食材とお風呂ようのボイラーを沸かす燃料があれば不自由はしない。

小さめの旅行バッグ一つで、電車かバスで行ける。

黙って行こうかな・・・。
携帯とノートパソコンを持って行けば、退屈はしない。
一応TVもある。

持ち主がその家を手放すことに決めたらしくて、不動産に任せたとは言っているけれど、建物自体は20年以上経った古いものだし、土地も景色が良いとは言えない場所にあるので、そう簡単には売れないと思っている。
豪雪地帯だから、冬になったらまず売れない。
除雪をして、屋根に積もった雪を暖房の熱で落とすようにしないと、建物自体崩れてしまう状態だ。

ただ、近くに家がなくて周りは畑だけなので、農作業の音さえしなければ静かな場所にある。

きっと一人で寝泊まりしたら怖い気がするだろう。

一応人の所有する家だから、黙って行くのは無理だとわかっているけれど、そうした逃避みたいな想像をしてしまう。

日々のこと 1

多分 2 3 ・・・ と続きます。

日々のこと 1

自己分析の為に書いている感じです。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-07-10

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