いるかのほし55 こんにちは?・・・!ああ・・!

こんにちは?・・・!ああ・・!

 「今日はどうしましたか?」

 ヤヤさんとホットさんは、ポコに尋ねたよ。

 「・・・・、あの、ちょっと、わからないことがあって・・・・・・。」

 ふんふん・・・・。

 「私の夫なんですが、彼が幸せでないような気がするんです・・・。彼の楽しみが、わからない・・・・。私が、何かできることはあるのかと思って・・・・。」

 ・・・・・・、うんうん、色々、びっくりすることが、あったもんね・・・・。かんがえちゃうよね・・・・。

 ヤヤさんは、詳しくポコに聞いてゆく。何があったか、アーチャがどんな人なのか・・・・・・。

 だいたい、今までのことを全~部聞き終わったところで、ホットさんが言ったよ・・・。

 「じゃあ、そろそろいるかくんに来てもらいましょうね・・・・・・。」
 うん!!いよいよ、ぼくの番!!

 ヤヤさんが、ぼくの前に開けてくれていた窓を、こころの中でぐ~~~んと広げてくれる・・・。ぼくのこころが、ぐ~~~んと広がって、ヤヤさんの身体の温かさを感じるような気がしてきて・・・・・、と思ったら、ぼくは、もう、話し始めてたよ・・・・。

 「・・・もお、お話ししてもいいですかあ~~~~?・・・こんにちは・・。ポコさんですね。」

 ポコは、少しも驚かないで、一瞬じわっと涙目になったよ・・・・。

 「・・・・あのねえ・・・・。アーチャさんはね・・・、十分幸せですよ・・・・。あなたがねえ・・、幸せじゃないかもってね、心配しなくっても・・・・・。だってねえ、好きなこと、なんですよ・・・。あなたから見て、好きなことをしていないように見えるだけですよ・・・。彼は、ちゃんと、したいことをしたいようにやって、それだから幸せなんですよ・・・。」

 ・・・・・、ぼくから見たら、答えるのは、簡単だったよ・・・。だってね、アーチャのことだって、その役割りだって、GGから聞いていたし・・・・。どこで、どんな風に生きていたって、それは、その人、そのまま、自分の作ったステージ・・・。だって、「自分」でしょ・・・。そう決めて、それをやってるんでしょ・・・・・・・・。

 ポコは、「ああ!!・・・そ、そうなんですね・・・・!!」と言って、すぐににっこり笑ったよ・・・。わかったみたい・・。とってもシンプルなこと・・・・・・。

 ポコが、疑い、なんて余計な気持ちを持たずに、ただ、ひたすら、「答え」を探してここに来たことがよくわかった・・・。

 自分が納得できる答え・・・。大事なのは、「自分」がちゃんとそうだって思えるかどうか・・・・・。この際、にんげんが言おうが、いるかが言おうが、はたまた、仙人でも、天使でも、なんでもいいんだよね・・・・。

 ぼくは、実際には、ポコも目の前に現れることはできない・・・。まあ、もともt、とうめいいるか、なんだから、見えはしないんだし・・・・。
 ・・・でも、見える、見えない、いる、いない、・・・それも大事かもしれないけど、今、もっと大事なのは、中身だよね・・・・・。・・・・・、ぼくは、精一杯、メッセージを送ったよ・・・。今は、これ以上、どうにもできない。。。あとは、ポコがどう感じたか・・・・・・・。

 にっこり笑って、すっかり表情の明るくなったポコ・・・・。時間はすぐに過ぎて、いつの間にか、ぼくはもとの大きさに戻った窓の前に座っていたよ・・・。

いるかのほし55 こんにちは?・・・!ああ・・!

いるかのほし55 こんにちは?・・・!ああ・・!

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-07-08

CC BY-NC-ND
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