あの校庭、この教室
少しシリアスな学園もの
トイレに響く、笑い声
その的は、僕の大切な“友達”
でも、
一言かけられない僕って
なんなんだろ
* * * * * * * * * * *
「綺麗だね」
二人で一緒に見た、屋上からの空
「お腹すいたぁー」
一緒に食べたお弁当
友達と思い出作り
それの、何がイケナイの?
「ぶっさいくーーww」
お前らのほうが、何倍も
「うわっ きたなっwww」
鏡見てから言ったら?
ちょっと顔がいいから
いじめの的は俺じゃなくて、俺の友達
なんて不条理なんだろう
でも、君も嫌いでしょう? 俺のこと
あいつらよりも
いつも君から見える景色、
笑うあいつら、
裏でクスクス笑うクラスメイト、
財閥の娘たちにおびえて、一言も発さない先公ら、
何も言えず、真っ直ぐ見つめてくる、俺
* * * * * * * * * * * * * * *
「逃げようか」
やっと言えた
けれど、疑問系ってこと、笑っていいよ
「ふふっ いいよ」
傷だらけの腕で頬づえをつく君
「・・・・・・うるさいよ」
初めての反抗
やっとデビューできました
手を引っ張って、屋上からジャンプ
あの校庭、この教室
こんな人たちが
一人でもいなくなったらな