積み木崩し
いままで僕が
見つけて
切りだして
削って
研いて
積み上げたモノを
そっと突いて
崩して
壊して
がらがらと無惨に音を立て
どろどろと薄気味悪く渦巻き
僕の中で交ざって融けて
きっとこのまま闇に紛れてしまうのだろうと
それさえもうどうでもよくて
土留め色に身を委ね
流されるがままに溺れて
目を瞑り背を向けた
僕の気持ちは
隠して気付かない振りをしていた
僕の気持ちは
もうどうでもいいや、
振り向いた先には
何ひとつ残っていなかった
積み木崩し
結局、
この気持ちは殺してしまいました
ありがとうございました。