色褪せた時間

昔大きかったものがどんどん小さくなっていく。

背中が丸くなっていく。
小さくなっていく。
そしていなくなってしまう。

色褪せた景色を、目をつぶって思い出す。
ああ、もう一度、たったの一度だけ。
ぼくを抱いてください。
優しい声で、ぼくの名前を呼んでください。

あなたがつけたこの素晴らしい名前を。

色褪せた時間

色褪せた時間

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-07-07

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