中二病
暇だったので書きました
中二病それは中学二年生、つまり14歳頃に起こりやすい病気である。
人体に全く影響はなく、熱が出るわけでもなく、もちろん死なない。
症状としては………そう簡単に解説できる病気ではない。
例えをあげることにしよう。
甘党だった少年がいきなりブラックのコーヒーを飲み始めたり、英語など全然わからないのに洋楽を聞き始めたり、髪型にこだわり始めたり、ギターを引き始めたりといわゆるかっこつけに似ているかもしれない。
これは酷い例ではあるが、いきなりありもしない闇の使いと戦い始めたり、黒いコートに身を包み自分をダークフレイムマスターと言い出したりする。
近しい人から見れば少なからず心配するだろう。「見ているこっちが恥ずかしい」などというだろう。
しかし、彼らは「これが私達の進むべき道だ」と言わんばかりに、羞恥心なくやってのける。
変なヤツである
ではこの中二病の病原菌とはなにか、そんなものは至ってシンプルな感情。
「あこがれ」だ。
この14歳頃、アニメのキャラや洋画の主人公などに強い興味をもち、その人又はキャラが好きという感情から憧れへと変わる。
どんな人だって経験しているだろう。
幼少期、戦隊モノやプリキュアなどに憧れ、目を輝かせてテレビを見ていた頃を。
親にねだって変身ベルトやスケッキを買ってもらい、変身するセリフを叫んだことがあるだろう。
限りなくそれに近しいものだ。
またこの14歳は思春期の真っ只中である。
心身ともに成長するこのころ、生と死について疑問をもつものは少なくはない。
生、それに疑問を抱くということは「自分はなぜ生きているのか」ということを考えるということ。
死、それに疑問を抱くということは「自分は生きていていいのか」ということを考えるということ。
思春期、それは自分という存在を定義している時のことではないだろうか。
では中二病とはアニメのキャラや洋画の主人公になりきり、それをやっている自分に酔いしれ、自分の存在を確認しているということではないだろうか。
冒頭で中二病は病気だと定義したが、中二病はいわば思春期の中の出来事ではなく、「現代版における思春期そのもの」と言っても過言ではないだろう。
中二病