and V

欲張りなのはわかっているよ
それでもあなたに知って欲しいんだ
知ったところで多分どうにもならないけど
私もあなたのこと知れたらいいな
そんなことあなたも思っていたらいいな

行き場のない想いは何処に描けばいいの
呑み込んだ言葉達は二度と会うことはないの
もっと素直になれたらいいのになとか
思っちゃう私はきっとダメなんだろうな

イメージばかりが先行して
一向に足が前に出ないな
どうしたら私愛してもらえるのかな

嫌われたくないの
離れたくもないよ
疎まれたくもないし
逃げられたら泣くよ
だからと言って私には何も言えなくて
何も伝わらなくて
何も叶えられないの

伝わらない想いは何処に棄てたらいいの
吐き出した言葉達はちゃんと届いていますか
本当確かめ様もないよねどうしようか
なんてそれは誰だっておんなじなんだよね

心残りがない様に
一歩目を踏み出してみようか
どうにかしてあなたを捕まえてみなきゃ

嫌われたくないと
心が止めるよ
逃げられたくないと
触れてもいないのに言うよ
やめてよだって私には何もないから
全てが空っぽで
あなたが怖いんだ

堂々巡りの葛藤の中で
見付けた言葉を無為に流して
お願い誰かどうか拾ってくださいと
なのに私は上手く言えなくて
向けられた球を全て弾き出して
天の邪鬼もここまで来れば
大したものじゃないですか

あなたがくれた言葉の粒を
今でも大事に掴んでいるよ
失くさない様にそっと
私の中にすっと溶けていて
そんな話をあなたといつか
したいと祈って過ごしているよ
落とさない様にそっと
私はそう強く想っていて

愛されたいよ
隣に居たいよ
話をしたいよ
触れて欲しいよ
あなたをもっと私をもっと
伝えられたらいいのにな
もう厭だ全部
投げ出したいよ
死のうとするから
留めに来てよ
想いは遥か遠くの向こうで
誰よりも近く深い所に
そっと輝いてみては

知っていますか

and V

and V

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-07-02

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