神風~全力疾走~[出会い]

はじめまして、結城有毅です。
小説を書くのは初めてでどう書けばいいのか
まだあまりわかりませんが、
これから頑張って行くのでよろしくお願いします。
この小説は、陸上競技部に所属している
神崎隼人と浜野由佳が成長していくという物語です。

桜の綺麗な春の季節がやって来た。
今週末、俺は高校に入学し
これから高校生活が始まろうとしていた。
それで今日、俺は高校の下見に来ていた。
俺が入学する高校は
スポーツの盛んな学校で、
この学校には推薦で
入学することになっている。
中学の頃、陸上競技で全国大会に
出場したのもあって
俺はこの高校から推薦がきていた。
他の高校からも推薦がきていたが、
家からも近いということで
この高校を選んだ。
まぁ、そういうことで俺は
今日この高校全体の下見と
陸上部の練習を見に来ていた。
この学校の率直な感想は、
とにかく土地面積がデカ過ぎ!
その上、何でこんなに良い
陸上競技場があるんだ!?
驚いていても仕方ないと思い、
陸上の練習を見ていた。
すると、陸上部の人が
俺の方へ走ってきた。
「君は確か…神崎 隼人君だよね?」
何で俺の名前知ってんだ?
何故なんだ?
俺ってまさか有名人!?
「神崎 隼人君だよね?」
「はい、そうですが…
何故俺の名前知ってるんですか?っていうか誰?」
「あっ!申し遅れたね、僕は新堂高校陸上部キャプテンの浜松 有だよ。
よろしくね。っで、僕が何故君のことを知ってるのか…
それはね、この学校の校長先生は陸上競技会の会長で僕の父なんだ。
それで今週末、君がこの学校に入学するって聞いたんだよ。」
えっ!?ここの校長って陸上競技会の会長で浜松先輩のお父さん!?
「…浜松先輩のお父さんが会長ってことは…
まさか先輩って浜松 莉菜選手の弟ですか?」
「そうだよ。…って、なんで姉貴のこと知ってるの?」
やっぱり莉菜選手の弟なんだ。
ってことは俺と先輩って
共通点めっちゃあるじゃん。
「俺の姉貴と同級生で姉貴は
ここのキャプテンやってましたよ。」
「えっ!?もしかして、神崎 香奈恵先輩の弟なのかい?」
「はい。」
「何か運命を感じるね。これからお互い陸上部で頑張ろう。」
「はままつー!!練習に戻れ!!」
「はい!!わかりました。じゃあね、神崎君。」
「はい。お疲れ様です。」
「お前、隼人か?」
「そうですけど…って親父!?
なんで親父がここにいるんだよ?」
「俺はずっとこの学校で陸上の指導してるぞ。」
「えっ!?まじか。」
「明日からここの練習に来いよ」
「えっ!?あっ、うん。
そのつもりだったから、今日はもう帰るわ」
「はいよー」
なんでうちの親父がここにいるんだよ。
嫌だなぁー…。
「あっ‼そうだ、隼人。」
「なに?」
「お前推薦じゃなくて特待生だからよ。」
「と…特待生!?」
「そういうことだ。じゃあな。」
えっ!?俺推薦じゃなくて特待生だったの?
まじかよ。俺ってスゲーかも。
まぁ、いいや。明日から練習始まるし、
早すぎるけど、帰って寝るか…。
何かを感じたのか隼人はふと振り返った。
「ん?」
そこには、100mの記録を測っている
一人の女の子に目が行った。
「なんだ。あの女子めっちゃ速いよ」
短距離の先生らしき人が大声で
「11秒88!!」
と、声を裏返しながらそう言った。
「びっくりして声が裏返ったよ。
またタイムが上がったな、浜野。」
「ありがとうございます。タイムが上がったのは先生の指導と
この良い環境のおかげです。」
あの子、浜野って言うのか、
下の名前何ていうんだろー?
っていうか、100m速過ぎだろ!?
確か女子の日本記録って
11秒6ぐらいじゃなかったっけ?
それなら、この子早すぎるだろ!?
「浜野 由佳、お前と同級生でお前と同じ特待生だ。」
「親父!?」
「浜野!!ちょっと来い。」
浜野さんが俺たちの方へ走ってくる。
「何ですか、先生?」
「こいつのこと紹介しておこうとおもってな。」
「隼人君ですよね。」
「何故隼人のこと知ってるんだ?」
「全国大会で何度も見たことがあるので、名前くらいは知ってますよ。
それで、隼人君がどうしました?」
「実はな、俺の息子なんだ。こいつのことよろしく頼むよ。」
「えっ!?そうなんですか。あんまり似てないですね。
…あっ、すみません、失礼な事言って…。」
「良く言われるからいいよ。まぁ、隼人のことよろしく頼むよ。」
「これからよろしくね、隼人君。」
「よ…よろしく、浜野さん。」
「由佳でいいよ。私も隼人って呼ぶね。」
「わかった。」
「じゃあ、練習戻るね。」
「バイバイ。」
よし、帰ろう…

神風~全力疾走~[出会い]

神風~全力疾走~[出会い]

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2012-03-24

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