なかよくしたい

私ってとてもいい人なんです
ほんとうはね

でもあの人たちが私のことを悪くいうから
つい私もそんな人を悪くいってしまう
それは心にもないこと
けっして本心じゃない

そりゃあ
親は気にしてるみたい
私たちのそんなかんけい

いい子だから
もっとなかよくしないと!
あなたたちもう子供じゃないんだから
自分のためよ
とかなんとかいわれてる

でも私たちのあいだでは
まえからいろいろあった
喧嘩したり
相手の家に土足でのりこんだり
顔にドロかけられたり

私はなかよくしたいとおもってるけれど
こちらからゴメンナサイっていうのは嫌

ということでほんと
どうしてよいかわからない

これがこれからもずっとつづくとおもうと
気が重くなる
そうなるのもしかたないのかな

私たち見た目もよくにているし
あまり差がないから
あえてちがうところいいところをさがそうと
鏡に映った自分の姿をみていたら
自分の嫌いな所をみつけて
嫌な気分になるスイッチを押しまくって
どんどん憂鬱になっていってるのかな

自分で自分を暗くしているんだ
そうかもしれない
だって他人がみたら
鏡といつも対話しているような光景はきっと異常だもの

今日から鏡に見入ることはほどほどにして
窓から外を眺めよう
そうすればきっと気分は変わる

だいたい自分の見た目なんて
自分で気にしてるほど他人は気にしてないから
そもそも気にすることはないから

なかよくしたい

あの人と仲良くしたいとおもっても、なかなかむつかしいです。国と国の間でもいっしょですね。

なかよくしたい

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-06-28

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