私のものだからね。
ヤンデレ系 苦手な人は気をつけてください。 あんまりグロくないですけどね。
「お兄ちゃん大好きだよ。 お兄ちゃんは私のものだからね。」
それから俺の周りで変な事が起こった。
俺は雄大(ゆうだい)。妹が一人いて名前は弥生(やよい)。
俺はやっと男子校を卒業(ぬけだ)し(し)、社会人として働いている。
一方妹は…おかしい。
「私の初恋の相手はお兄ちゃんです。 お兄ちゃんに近づく女の人がいると私の所持しているスプーンが折れるからすぐ分かるの。 だから、お兄ちゃんが秘密で浮気は無理なのよ。 もちろん女の人と関わったらその女の人をきれいにしなきゃね。」
こんな事を聞いた時は冗談だと思っていた。
あんな事が起こるまでは――
12月31日 ・俺が働いている会社で打ち上げがあるため、家に帰れなかった。
・私が夕ご飯の準備をしてると右手のスプ-ンが急に折れた。
「お兄ちゃんが女の人といちゃいちゃしてる。 許さないわ。」
1月2日 ・俺のところへ一通の手紙が届いた。 同僚の女子が打ち上げの帰り誰かにナイフで刺されたそうだ。
・私はお兄ちゃんが手紙を見て落ち込んでいるから慰めてあげたくて手料理を作ってあげた。
「これでも食べて元気出して。」 予想通りお兄ちゃんは笑って「ありがとう」って言ってくれた。
1月5日 ・俺は弥生がいつも使っているナイフが少し赤くなっているのに気がついた。
・あーあ。処理するのを忘れてた。お兄ちゃんに見つかっちゃった。 でも大丈夫。
これはお兄ちゃんのためだもん。
1月8日 ・俺は弥生を問いたてた。 そうしたら弥生は…
・「お兄ちゃんは私のものだって言ったでしょ?邪魔な女の人(ごみ)は私が消しちゃった。」
今日 「何言ってるんだよ。 悪戯はやめろよ。」
冗談交じりで言ったつもりが…
「お兄ちゃんに気づかれるなんて…でも心配しないで。 今からお兄ちゃんは私の中に永久にとどまるの。」
「どういうことだよ…おい! やめろよ、弥生! やめろぉぉぉお…」
「私の大好きなお兄ちゃん。 私が大事にしてあげるからね。」
お兄ちゃん…やっと私のもとにきてくれた――
END
私のものだからね。
皆さんくれぐれも「好きだから」っていう理由で人を殺さないようにしましょう。
※だれの命も大事です…多分